ある生徒の指導にて。
その生徒は、"Can his dog swim?" に
"No" で答えるときに間違っていました
そのため、僕の方で
"No, it can't." という正解を教えました。
その後、その生徒は
「"No, it can't." なんて言うの?」
とずっと言い続けていました
その生徒の疑問の理由はよく分かりませんが、
おそらく次のような原因が考えられます
・"his dog" → "it" の置き換えに納得できない。
「動物は物扱い」という発想に慣れていない。
・"it" と "can" が結びつくとは思っていなかった。
教科書の例文は全て人が主語だから。
どうでもいいようなことで
いつまでも文句を言い続ける生徒に対して、
「ほら、ここに "No, it can't." と書いてあるだろ?」
そう言って、僕はワークの解答を見せました
その生徒は、「ほんとだ」と言って大人しくなりました(笑)
(ちなみに、解答を見せる前に、
僕の方でちゃんと説明はしたんですがね……)
この生徒に限らず、
英語学習において理解を妨げる最大の要因は
根拠のない思い込みなんですね
よくある思い込みの例を挙げてみましょう。
・前置詞で終わる文は間違いだ。
・前置詞が2つ続くことは無い。
・関係詞節は文の最後におくべきだ。
たとえば、こうした思い込みの結果として、
"This is a town which I lived in."
を間違いだと思う生徒が結構います
"This is a town which I lived in."
のどこが間違っているのか問われると、
彼・彼女は上記の思い込みを口にします。
挙句、「英語の感覚的におかしい」等と言います。
そういう生徒に対しては、
次のように言ってやります。
「君に、『英語の感覚』を
どうこう言う資格は無いから!!」
ネイティブ並みの英語力を有する生徒ならまだしも、
学校の定期テストですら50点も取れない生徒が
「英語の感覚」を語るのはとても滑稽です( ´艸`)
彼・彼女の言う「英語の感覚」は
実際のところ「日本語の感覚」に過ぎません。
日本語だと、倒置法でない限り、
助詞の「てにをは」で文が終わることはありません。
「私は学校で。」は変な日本語ですよね?
「日本語の助詞≒英語の前置詞」と考える生徒は、
"This is a town which I lived in." に違和感を抱きます。
ただ、それは単なる思い込みです!
そして、その思い込みは勉強不足に由来します!!
以上のような思い込みを潰していくことが、
英語指導ではとても大切なんですね♪