意味や文脈を考える前に文法的観点から不適切な選択肢を削る~会話文補充における文法の重要性~ | 江東区の家庭教師&ライターのみみずく~半蔵門線・大江戸線沿線及びオンラインで指導中~

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日本大学の過去問を解説していたときのこと。


空欄に適切な語句を選んで入れる、

会話文形式の空欄補充問題がありました。

具体的には、次の文の括弧に語句を入れます。


But (   ) which support the belief.


生徒は、この括弧に次の語句を入れました。


there is some relationship


それを見た僕はキレましたむかっ


「そんなのを空欄に入れちゃダメだろ?

意味がどうこう言う以前の問題だ!!」


キレ気味な僕の態度に戸惑う生徒(笑)


僕は生徒を徹底的に追い詰めますプンプン


「君の選んだ選択肢は、

文法的に絶対に入らない!!」


生徒の顔がはてなマークはてなマークはてなマークとなっています。


そこで、僕は次のことを話しました。


「(   )の後ろの "which" は関係代名詞である。

そして、"support" は動詞なので "which" は主格

ということは、先行詞と "support" とは主述関係になる。


また、"support" は現在形だと判断できる。

そうであれば、先行詞はどんな名詞が来るのか?」


ここまで言われても、

僕に指摘されたことを生徒は理解できない様子ショック!


僕は、次のことを指摘したかっただけなんですがね……


「"support" には三単現の s が付いていない。

したがって、先行詞は複数名詞である」


それなりの大学を目指す受験生ならば、

この程度のことは直ぐに気付くべきです。


「"relationship" は単数名詞だから

そもそも "support" と合わないな……」


こういう発想をできなければなりませんむっ


会話文補充問題だからといって、

直ぐに意味や文脈で考えてはいけません注意

まずは、文法的観点から

不適切な選択肢を削ってしまうのですNG


もっとも、赤本の解説も、

文法には一切触れていませんでした。


【赤本の解答の引用】

キャシーの社会的要因論に対してスティーブが挙げているのは、暴力シーンの多いテレビ番組を見る子どもの喧嘩の頻度の関係を示す「あるもの」の結果である。この「あるもの」に相当するのは、⑤の studies 「研究」が妥当である。


こんなレベルの解説を読んで、

「ああ~なるほど~」なんて

分かった気になってはいけません!!注意


文法は、文法問題を解くときだけに使う知識ではありません。

どんな問題であっても、

まずは文法を意識することが大切なんですね♪