親の介護が大変と思っているあなたへ(介護保険の使い方)
親の介護は家族がしなきゃいけないと思っていませんか?仕事あるのに親の介護をしなきゃならない。どんどん介護しなきゃいけなくなっている。そもそも介護ってどうするのかわからない。介護を家族以外にお願いすることができます。「介護保険」の制度を使うのです。介護保険の申請については介護保険を使いたい方へを見てください。介護保険は大きく分けると二つに分けられます。一つは、物的サービス。二つは、人的サービスです。費用は、前年度の所得に応じて1割もしくは2割負担です。介護保険を申請するとすぐに役所から1通小さな通知が送られてきます。そこに負担割合が書いてあります。1,000円かかるサービスを1割負担の人だと100円で受けられるということです。介護保険は介護度に応じて補助が受けられる金額が異なります。上限額を超えると全額負担になります。そのため、どのようなサービスを補助される金額内で利用するのかケアマネとよく相談する必要があります。一つ目の物的サービスは、物のレンタルや特定の物品を購入する際に補助が受けられることです。物のレンタルとは、車椅子や電動ベッド、手すりなどを借りることです。シンプルな車椅子だと1ヶ月500円です。電動ベッドは、本体、マットレス、柵が別々です。本体が1,000円、マットレスが1,000円、柵が一つ100円という感じです。電動ベッドは購入すると40から50万円くらいするので借りる方が安いかもしれません。レンタルの良いところは、身体の状態に合わせて代えられることでしょう。レンタルで新品が借りられることはほぼないです。だいたい2日あれば家に電動ベッドを設置できます。家の中で組み立てるので、玄関の大きさは気にしないで大丈夫です。やらなきゃいけないことは、ベッドを置けるスペースを事前に作るだけです。シャワーチェアーなどのお風呂場で使う物やポータブルトイレなどの衛生用品はレンタルできません。1,000円の物を購入する時に100円の負担で買えます。Amazonや楽天市場などでも福祉用具を購入できるようですが、その際は介護保険を利用できませんので全額負担になります。レンタル品、購入物品はいっぱいあります。ケアマネに家に来てもらったり、福祉用具業者をケアマネに紹介してもらい、よく相談して家に何があると介護が楽になるのか聞いてください。二つ目の人的サービスについてです。人的サービスは、人が家に来たり、どこかに行くことを言います。家に来る人とは、主に介護ヘルパーです。買い物の手伝いや食事の準備、家の片付けをしてくれる場合とベッドから車椅子への移動や下の世話をしてくれる場合とあります。気をつけてなければならないのは、ヘルパーは出来ないことがあることです。とても大事なペット、ヘルパーはお世話できません。大切な家族のご飯、ヘルパーは作れません。お金を預かって、代わりに公共料金などを支払うこともできません。身体の状態によって、家に看護師が来たり(訪問看護)、リハビリを家で受ける(訪問リハビリ)ことができます。また、入浴は想像するより危ないです。昼間にヘルパーがいる時に入浴を見守ってもらうのか、ヘルパーに入浴を介助してもらうのか、訪問入浴を利用するのか、ケアマネとよく相談してください。※訪問入浴のサービスとはゴムプールのような物を持ってきて、湯船に浸かるような感覚で入浴できます。基本的には看護師が一緒です。最後にどこかに行くサービスについてです。まず、デイサービス、デイケアがあります。違いはリハビリをするかしないかです。リハビリがあるのはデイケアです。朝と夕方に送迎があり、半日もしくは1日施設で過ごします。入浴設備もあるので入浴目的でも利用できます。丸1日家族が介護をしない日を作ることができます。朝の家での準備と夕方の家での迎えに、ヘルパーに来てもらうことにより家族が必ずしも家にいなくても大丈夫です。他にはショートステイの利用があります。その名の通り、1ヶ月のうち短期間施設へ入所することです。家族が介護を休むためのでもあります。旅行に行きたい時、旅行行きましょう!公営の施設は費用は安いですが大抵1ヶ月前からの予約でいっぱいです。そのため、計画的に事前に予約をすることが必要です。私営施設(有料老人ホームなど)ははっきり言うと高いです。1泊2万円以上なんてところもあります。長期間入所できる施設があります。ここでは家での介護負担を軽くするための話だけをしたいので、また今度施設については話したいと思います。大切なのは、介護をがんばり過ぎないこと。「適当に」介護をすることです。他人に親の介護をお願いしても親を大事にしていないことにはならないです。一緒に暮らしていない場合は特に介護保険をうまく活用しましょう。いろいろなサービスをうまく使って、親も家族もお家で安心して生活しませんか?