育鵬社の「新しい公民教科書」の市販本 | よろず「ゆんたく」広場

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ぎのわんシティFM「水曜ちゅらちゅら作戦」でパーソナリティーを務めるコギーのブログです。
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4月6日の記事 で、沖縄県竹富町では中学公民教科書に東京書籍版を利用していることを紹介しました。八重山採択地区協議会は、中学公民教科書に育鵬社の「新しい公民教科書」を使用することを決定しましたが、これに反して同町では昨年4月から町民寄贈という形で東京書籍を使用しています。これは、法律違反を繰り返していることになります。


竹富町が頑なに使用を拒否している育鵬社の「新しい公民教科書」は、市販本も販売されており、書店などで購入できます。先日私も購入し、一通り目を通してみたのですが、反対派が主張するような軍国主義的な教科書というのは、全く当てはまらないと思いました。




自衛隊、防衛に関しての解説に2ページ割かれており、その他にも国旗、国歌を尊重することの大切さ、北朝鮮による日本人拉致、3年前の尖閣諸島沖での漁船衝突事件についての解説もありました。これらは私が中学生の時には教科書に掲載されていなかったことですが、いずれも特定の考えを強制するような記述はありませんでした


また、時代に即した編成になっているとも感じました。これも私が中学生の時には教科書に掲載されていなかったことですが、製造物責任法(PL法)、憲法改正手続法など近年に制定された法律と取り上げられていました。


さらに、最も印象的だったのが、企業の社会的な責任について述べられていたことです。「企業は、利益を追求し効率的な経営をする必要があります。また、最近ではその利潤をいろいろな形で社会に還元することも求められるようになりました。(中略)しかし、利益を必要以上に追求するあまり、商品の安全性を軽視したり、品質を偽って販売するという事件も起きています。(中略)企業の使命は利潤追求による効率的生産にだけあるのではなく、環境面や社会的公正も重視されつつあるということです。」と書かれており、企業が単に儲けられれば良いという訳ではないことをはっきりと書いています


また、働くことの意義について「私たちは、社会の中でおたがいに支え合って生活しています。それぞれほかの人の仕事を必要とし、また自分の仕事によってほかの人を支えています。職業に就くことは、そのような人と人との社会的なつながりに加わることを意味しています。職業をもつということは、働くことを通じて特定の社会的役割を引き受けることです。職業には責任がともないます。責任を果たしていくには、ときには苦労や忍耐も必要になります。」と書かれており、単に収入を得ることだけが働く目的ではなく、働くことによって社会的な責任を果たしていくことであると述べています。これは、大人でも忘れている人が多いように思います。そういった人が上層部や経営者になってしまうと、社員を人間扱いせずに長時間のサービス残業を強いたり、食品の虚偽表示や脱税などの不正に奔ってしまいます。この教科書を読めば、そういった不正に奔る人が減っていくように思いました。


このような教科書が、特定の左巻きの思い込みによって教育の現場から排除されることは、決して生徒たちにプラスにならないと思います。左巻き連中は、この教科書に目を通すことなく、特定の考えを強制する育鵬社の「新しい公民教科書」を生徒たちに使わせるべきではないと吠えています。逆に、オスプレイ反対などの政治的イデオロギーを一方的に生徒に吹き込んでいるのだから、どちらが特定の思想を強制しているのかと突っ込みたくなります。