沖縄に住んでいた時のエピソード(人の名字編) | よろず「ゆんたく」広場

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ぎのわんシティFM「水曜ちゅらちゅら作戦」でパーソナリティーを務めるコギーのブログです。
「水曜ちゅらちゅら作戦」は毎週水曜日20時30分から20時55分に放送されております。

沖縄には、変わった苗字が多いというふうに感じている方は多いのではないでしょうか。例えば小橋川(こばしがわ)、与那嶺(よなみね)、玉那覇(たまなは)、我那覇(がなは)、伊礼(いれい)、桃原(とうばる)、外間(ほかま)、照屋(てるや)、具志堅(ぐしけん)、翁長(おなが)、比嘉(ひが)、島袋(しまぶくろ)といった苗字の人は、沖縄県外にはめったにいないと思います。


また、次の名字については、読み方がわからないという方が多いのではないでしょうか。古堅(ふるげん)、仲村渠(なかんだかり)、東江(あがりえ)、喜屋武(きゃん)という苗字は、初めて目にするときはたいてい正しく読めないようです。


私が転勤で沖縄に赴任した時に、最も苦労したのは、このような苗字の方のお名前を正しく覚えることでした。相手の名前を間違えることは最も失礼だと考えている私にとっては、かなりプレッシャーになりましたが、それは今となっては良い思い出です。


あと、沖縄では「城」がつく苗字も多いことに驚きました。真栄城(まえしろ)、大城(おおしろ)、宮城(みやぎ)、玉城(たましろ、もしくはたまき)、金城(きんじょう、もしくはかねしろ)、山城(やましろ)という苗字の方は、名字ランキングの50位以内に入っています。特に、山城さんが沖縄に多かったのは意外でした。京都は昔山城国といったので、沖縄に赴任するまでは、山城さんは京都に多い苗字かと思っていました。


そして、沖縄には同じ漢字でも読み方が違う苗字や、県外でもよく聞く読み方の苗字の方でも沖縄では違う漢字を書く苗字も多いです。前者の例を挙げますと、金城、新垣、玉城、島袋です。金城にはきんじょうとかねしろ、新垣にはあらがき、あらかき、しんがき、玉城にはたまきとたましろ、島袋にはしまぶくろとしまぶくという読み方がそれぞれあります。後者の例は、真栄城(まえしろ)、譜久原(ふくはら)、譜久島(ふくしま)、仲宗根(なかそね)、当山(とうやま)、屋宜(やぎ)、名嘉山(なかやま)が挙げられます。


ちなみに、沖縄では佐藤という苗字の人は非常に少ないです。沖縄では、佐藤は名字ランキングの100位以内に入っていません。私が沖縄に住んでいた5年間で、沖縄在住の佐藤さんに会うことはありませんでした。