JR上野駅で起きた人身事故の真相と携帯電話を見ながらの歩行について | よろず「ゆんたく」広場

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ぎのわんシティFM「水曜ちゅらちゅら作戦」でパーソナリティーを務めるコギーのブログです。
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昨日午後10時20分頃、JR上野駅で、大宮行き京浜東北線が到着する直前、ホーム上を歩いていた会社員の男性(46)が線路に転落した。電車が進入した際、男性はホーム下の空間にいたため、車両とは接触せず命に別条はなかったが、コンクリート製の枕木で頭を打ち軽傷とのこと。警視庁上野署などによると、男性は酒に酔っていたという。ホームの端をふらふらと歩いているのが目撃されていた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131212-OYT1T01246.htm


男性が線路に転落したのは酒に酔ってふらふら歩いていたのが原因とのことだが、これは本当なのだろうか。というのも、本日行きつけの店で昼食をとっているときに、以下のような店員の会話が聞こえてきた。


店員A「昨日の上野駅で人身事故あったけれど、

    目の前で起きて怖かったよ。」
店員B「どうして人身事故が起きたの?」
店員A「携帯を見ながら歩いている女性と、別の男性が
    ぶつかったはずみで線路に落ちたのよ
。」
店員B「線路に落ちたのは女性の方?」
店員A「いやいや男性の方よ。男性は酒に酔っていたみたいで

     ふらふら歩いていたけれど、それが携帯を見ながら

     歩いている女性にぶつかって、それで男性が
     線路に落ちたのよ。」
店員B「いやあ、本当に危ないね携帯を見ながら歩いて

     いる人がいるのって。」
店員A「それで、その女性は警察に連れて行かれたみたい。」
店員B「本当にやめてほしいね。携帯を見ながら歩くの。」


このように、男性が線路に転落したのは、携帯を見ながら歩いている女性にぶつかったのが原因であるという目撃者の証言があるのだ。もし、この証言が本当なのなら、なぜその事実を隠すのだろうか。これでは、酒に酔った男性に100%責任があると言っているようなものではないか。もちろん、フラフラ歩くようになるまで酒を飲んでいた男性にも幾分か責任はあるが、携帯を見ながら歩いていた女性のほうがより重い責任があるだろう


10月21日の記事 で書いたように、テレビでは時々、携帯電話を見ながらの歩行している姿が無批判に映し出されている。以前、ウォークマンで音楽を聴きながら自転車に乗っていた人が、電車が来ているのに気付かずに踏切に入ったしまったことにより、電車にはねられて死亡したことがあった。この時、メディアはこの死亡した人の行為は危険であることをしきりに訴えたばかりではなく、ウォークマンを開発したソニーに対して猛烈な批判をしたこともあった。


しかし、最近問題になっている携帯電話を見ながらの歩行については、先述のようにその光景をテレビで無批判に映し出したりしている始末だ。その行為の危険性に対する警鐘は鳴らしていない。これでは、今後とも昨日の上野駅で起きたようなことが再発してしまうだろう。今回は命は助かったが、次回もそうなる保証はない。


また、携帯電話会社が、携帯電話を見ながらの歩行の危険性を訴えるときなどには、「ながらスマホ」と俗に言われている。しかし、携帯電話を見ながらの歩行は、スマホの場合だけではなく、ガラケーの場合でも横行している。これでは、ガラケーを見ながらの歩行に対して警鐘を鳴らしていないようにすら見えてしまう。


携帯電話を見ながらの歩行の危険性を訴えるときは、こういった細かなところにも注意してほしいものだ。