貨物列車日本縦断(昭和43年国鉄制作)からです。
作品内のあるシーンが目に留まりました。
神戸生まれの私にとって見覚えのある場所です。
三ノ宮付近をゆく153系急行列車です。
先頭車に立派なヘッドマークが掲げられてます。
動画切り出しのため不鮮明な画像で恐縮ですが
この下り急行列車は12両編成と思われます。
5両目車体のグリーン帯と屋根上のクーラーから
恐らくサロ165ではないかと推察されます。
この153系急行が気になりあれこれと調べました。
作品は昭和43年制作とクレジットされてますので
撮影も恐らく昭和43年か42年と思われます。
カギを握るのは離合する上り貨物列車です。
作品中に元町方から登場する短いシーンがあります。
EF65F重連の特急鮮魚貨物列車と思われます。
バックの街並みの影落ち具合から判断すると
夕方16~18時の時間帯ではないかと思われます。
レサ10000形13両+レムフ10000形1両の14両編成です。
この列車は汐留行き或いは百済行き鮮魚特急と思われますが
ヨンサントオで牽引機はEF66へバトンタッチしてます。
つまり単純に機関車から判断するとこのシーンは
昭和43年10月のダイヤ改正以前の撮影と推察されます。
ヨンサントオ以前という事になると、この列車は
急行鷲羽(宇野行き)か宮島(広島行き)になります。
もしヨンサントオ以降の画像だと仮定すると
急行ながと(下関行き)の可能性も出てきます。
今回は画像背景の影落ちなどを勘案しまして
鷲羽3号か4号でないかと独断で判断しました。
どちらにしてもこれはとても興味深い題材です。
何よりも生まれ年の神戸の街並みが見れただけで
この作品に深い愛着と感謝の気持ちが湧いてきました。
(※その後更なる資料検証により一部内容を加筆修正してます。)