昨年秋、乳がんと診断を受け、主治医から術前化学療法を提案されました。
化学療法は術前、術後どちらにおこなっても再発を防ぐ効果に変わりはないこと。

術前に行うと、抗がん剤がどれだけ効いているか、あるいは効きが悪いかが、しこりの変化を見ればすぐわかるメリットがあるということ。
術後に行う場合はどれほど効果が出ているのかが目に見えないため、副作用に耐えて頑張るのが大変。
私はしこりの変化を見たいと思い、術前化学療法で行きたいとお願いしました。

FECは抗がん剤の中でも特に副作用が激しいと思います。

私の場合、投与日の夕方から、全身の痛み(筋肉痛、関節痛)、激しい悪寒、吐き気、息苦しさ、時折突然に起こる動悸、急にカッと頭部が暑くなること、ひどい便秘、全身の苦痛による不眠、とにかく体に起こるすべての苦しさが一度に現れたようでした。これが4日ほど続きました。

それに加え、どの説明書にも、『乳がん診療ガイドライン』にも書かれていないけれど、私が一番苦しかったのは、激しい頭痛と首から肩にかけての痛みでした。

これは投与後すぐには出ず、3日目の夜中から始まりました。

投与後は熟睡できず、うとうとしては目が覚め、を繰り返していましたが、その時、後頭部から首、肩にかけて厚い鉄板ががっちりはめ込まれたような重さと痛さを感じ、仰向けの状態のまま動くことができませんでした。

何とか体を起こそうとするのですがあまりの痛さに動けません。
片手で後頭部を押さえて痛みを紛らわし、もう一方の手を床について、そろそろと上半身を半回転させ、体を横に向けました。それから膝をつくようにして何とか床に座り、壁に片手を当てながらようやく立ち上がることができました。

首が全く動かせませんでした、上下左右どちらにも。
「寝違え」を100倍ひどくしたような感じです。

翌日は1日中首が回らない状態でした。夕方、少しましになりましたが、不思議なことに横になると1時間ほどでまた後頭部から首にかけて激しく痛み、鉄板を入れたようになるのです。
この症状は、横になると出るのだと感じました。この状態が続きました。

3日後の受診日に、他の副作用の状態に加え、そのことを報告すると、そういう症状が出る人は少ないけれどないわけではないとのことで、ロキソニンを処方されました。これでずいぶんましになりました。

これがFEC初回投与の時のことで、2回目以降も症状としては同様です。あの激しい頭痛は二度と経験したくないと思い、2回目からはあらかじめ寝る前にロキソニンを服用しました。少しは頭痛を感じましたが、動けないほどではありませんでした。

本当に不思議なあの症状。
今、FECをなさっている方で、そんな副作用聞いたことないよ、と医師に言われている方。こんな副作用もあるのです。

がん細胞はその人自身の細胞が変化したもの。私のがんは私特有のもの。
一人ひとり違います。副作用も違って当たり前ですね。

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ここ2か月、毎週月曜日9時に採血、10時半~11時ごろに診察というスケジュール。

昨日書いたパクリタキセル副作用に書き忘れましたが、骨髄抑制も私の場合けっこうあります。
今までのところ、2週連続投与したら3週目は白血球が足りずに延期。その次の週は、またアウトの時と、ぎりぎり3000で、投与できる時と。

今日は白血球的にはぎりぎりセーフだったのですが、先週の投与後の体調がよくなかったことを報告すると、今日は無理せずやめておきましょうとなりました。

あと、今出ている副作用は、唾液の減少のため口が渇いたり粘ついたりするのと、軽い口内炎、口角炎など。味覚障害もあります。お茶がへんに甘く感じたりします。

それから便秘、不眠。どちらも薬で対応。マグミットと、入眠剤をほぼ毎日服用。

当然脱毛もFEC治療で抜けて以来継続中です。もう慣れました。このごろはウイッグは暑いので帽子やスカーフで対応。

基本的に抗がん剤はがんに対しては薬、正常細胞に対しては毒ですから、そんなもんだと思っています。

ともあれ、今日は投与なしになったので今週は元気に過ごせそうです。
こういう時はちょっと出かけたり、片づけものをしたり。

病気発覚まではフルタイムで大忙しのワーキングマザーでしたので、ようやく時間ができて嬉しい気持ちも大きいです。体調を見ながら、したかったことが少しずつできるしあわせを感じています。

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誰しも乳がん治療は初めてのこと。

いったい自分はどうなるのか、どんな副作用が出て、どれくらいしんどいのか。

製薬会社のパンフレットや「乳がん診療ガイドライン」は熟読したけれど、本当のところは経験してみないとわからない。

FEC、ドセタキセル、パクリタキセルの3種類を経験する中(パクリは現在も継続中)、多くの方々のブログがとても参考になりました。

まず現在5クール終了したパクリタキセル、私の場合は、投与日の夕方からはじまる胸の悪さ、吐き気、口内が乾き、味覚障害が起きて、全身のしんどさ(これを倦怠感と呼ぶのかも)、それとドセタキセルの後遺症でいまだ続いている強い肩こりがひどくなること。それらが徐々にましになりながらも3、4日続きますが、FECのしんどさとはくらべものにならないくらい楽ですね。

FECを経験なさったみなさんはご存じのとおり、FECの副作用の激しさといったらもう、体が感じるすべての苦しみを一度に体験できるようにまとめたもののようでした。

現在投与中のウイークリーパクリタキセルは今のところマイルドな副作用で済んでいます。
しかしそろそろ手足のしびれがでてくるころ。
明日6クール目の投与の予定。回を重ねるごとに副作用はひどくなるというので、覚悟していかねばなりません。

手術を控えている方、手術を終えられた方、抗がん剤治療中の方、抗ホルモン剤治療中の方、無治療で頑張っておられる方、そして乳がんと診断されたばかりで混乱の中におられる方・・・。

みなさまそれぞれに力が与えられますことを祈っています。

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