私の悩みは、誰かに与えられたのではなく、
自分が生み出していたと気づいた。
と書きました。
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(前回のつづき)
目の前の岩場を恐れてへたり込み、
Aの道へ戻ろうかとも思った私でしたが、
エイッと手を岩にかけ、登ってみました。
絶対に登れる確信なんてありません。
それでも、登ってみました。
登りきったと思ったのもつかの間、
新たな岩場、鎖場が現れます。
景色を眺める余裕もありません。
ですが私を応援してくれる人がいました。
岩場の上から声をかけてくれる人。
登り方をアドバイスしてくれる人。
遠くから見守ってくれる人。
一緒に登ろうとしてくれる人。
その人たちに励まされながら、
目の前に現れる難所を一つ一つ登っていきます。
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悩みの渦中にいると、視野が極端に狭くなります。
私も一年先はおろか、
一ヶ月先、一週間先も見通せませんでしたが、
有難かったのは毎日何かしらやることがあったこと。
仕事、家事、子どものこと、付き合いなど、
「今日何の予定があるか」だけを頭に入れ、
(言い方は悪いかもしれませんが、)
それらを一生懸命こなしていく。
目の前のことを精いっぱいやる。
毎日そうしていました。
悩みを抱えきれなかった私は、
身近な家族、ごく少数の知人に打ち明けて、
話を聞いてもらいました。
悩むと同時に罪悪感を感じていた私でしたが、
私を責めてくる人は誰ひとりおらず、
アドバイスしてくれる人、
見守ってくれる人、
背中を押してくれる人、
励ましてくれる人ばかりでした。
私はしょっちゅう、へたり込みながらも、
そういう人たちのおかげもあり、
日々過ごしてこれたと改めて思っています。