あまりにも遅い能登地震対応 | かつての切手少年

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小学生の頃から収集している切手、約10年前から収集し始めた絵葉書や世界の紙幣、好きな旅行、街歩き、等々について書きます。

今日で地震から半年を経過しましたが、倒壊した建物が沢山残っていて驚きました。石川県内では、6月24日の時点で、あわせて2万865棟の公費解体の申請が出されていますが、解体・撤去が完了したのは911棟と4%余りにとどまっているそうです。

東日本大震災では7回ボランティアに行きましたが、半年後には倒壊した建物や瓦礫類(瓦礫と言うなというお声もありますが)の処理は終わって、復興活動になっていました。最初に行った時こそ家屋内のヘドロ除去をしましたが、半年後には津波で破壊された水田の復旧作業(水田に埋まっている瓦礫(バッグ、おもちゃ、CD等色々出てきました)の除去)をしましたし、その後も砂浜の復旧作業(津波で流された材木や釘の除去)、農園の復旧作業、住宅跡地の草刈り等、復旧作業が中心でした。3年後には嵩上げ工事などの重機での工事が増え、ボランティアも終了しました。

東日本大震災のときの経験を生かして今回は更に迅速な対応が行われると思っていたので、本当に進捗の遅さにショックを受けました。解体業者などによると、被害の規模の大きさと半島の先に位置する被災地の交通の便の悪さなどが、撤去の妨げになっているとのことですが、それにしても遅いですよね。

30年以内に南海トラフ地震が起こると言われてから既に数年が経過しています。津波から守るため東北地方の様な防潮堤を作る話は出ているのでしょうか?防げなかったとして、迅速に復興させるロードマップは策定されているのでしょうか?きっと実際に災害が起こってからアタフタするのでしょう。アタフタで済めば良いのですが、国として自治体としての機能がマヒしてしまうのではないかと心配になりました。

先ずは、能登の被災地の倒壊した建物の除去と電気・水道・道路といったインフラの整備、そして復興活動を迅速に行って頂きたいと思います。