朝ドラ「虎に翼」、GHQの検閲 | かつての切手少年

かつての切手少年

小学生の頃から収集している切手、約10年前から収集し始めた絵葉書や世界の紙幣、好きな旅行、街歩き、等々について書きます。

朝ドラ「虎に翼」では、GHQが良く出てきます。GHQは連合国軍最高司令官総司令部(General Headquarters)のことで、第二次世界大戦における日本の有条件降伏である「ポツダム宣言」の執行のため日本に設置された連合国による機関です。

GHQは、最初に日本の軍隊を解体し戦犯指定した人物を逮捕しました。また思想、信仰、集会及び言論の自由を制限していたあらゆる法令の廃止と、政治の民主化や政教分離などを徹底するために大日本帝国憲法の改正、財閥解体、農地解放などを指示しました。

 

そのGHQの秘密機関CCD(Civil Censorship Division:検閲局)は、終戦直後から1949年まで郵便や電報の検閲を行い手紙には検閲印が押されていました。この印がCCD印で金魚鉢に似ていることから金魚鉢印とも言われていますCCDJのJは日本人が検閲したことを示しており、その後の番号は検閲官に割り当てられた番号を示す。東大・京大・早稲田・慶応、多くの学生が動員されています。

 

検閲印(CCDJ印)通称金魚鉢印

 

昭和レトロな金魚鉢、我が家にもありました。検閲印は確かに金魚鉢に似てますね。


CCDの最終目標は、日本人の思考を把握し、政策の立案や占領統治に活かす事である。郵便検閲から割り出した日本人の思想の傾向、政治、教育、食糧事情などあらゆる制度に対して肯定的か否定的かを集計、天皇制に関しては肯定的な意見が圧倒的と分析、こうした調査が戦後の統治に活かされた。
 

NHKでも特集されており、日本人郵便検閲官は関東地域だけで4000人いたそうです。検閲官たちは、同胞を監視してアメリカに売り渡した後ろめたさから公に存在を明かすことはなかったが、リストをもとにした調査で重い口を開く人が出てきた。元検閲官の男性は、アメリカが一番気に掛けていたのは「闇取引」だと証言する。武器の流通や物価を混乱させる闇市情報などである。それに関連する単語を手紙から見つけ、その情報を元に摘発が行われたという。朝ドラ「虎に翼」につながってきましたね。

 

オークションでも人気の検閲印のあるエンタイア、何通か所有しているのでご紹介します。

 

 

CCDJー2442印

 

CCDJー4850印

 

CCDJー234?印。切手に押印してあるのは珍しい

 

CCDJ印の前に使われていたCensorship検閲印

 

と言う事で、GHQに関連した検閲印のお話でした。