「助け合って生きること」
僕にとっては、自給農連続セミナーや醤油麹ワークショップを主催してくれる人たちって、とても大切な存在でね。
前にも書いたけど、彼女たちは利益なんか全くなく、他に忙しい仕事を持っているのに、ただ自給農や醤油作りを広めたいという思いだけで頑張ってる。
楽しい事をやってるのだからいいじゃないかと思うかもしれないが、楽しくない時の方が多い。
どんな参加者がいるか分からないし、どんな要求をされるか分からない。事実、無理な要求もあったりするし、稀に文句も言われる。
準備物も多く、何が必要かも今ひとつ分からず、集めてくるのも大変だし、畑の野菜が育たなかったり、何をどうやって管理したらいいかも分からない事もある。
家族が必ずしも協力的じゃない時もあったり、子どものことでドタバタと忙しく…。疲れてくれば仲間とも険悪になるかもしれない。
でもね、そんなことなんか凌駕するほど嬉しいこともある。参加者のねぎらいの言葉や励ましや協力。ちょっとしたことなんだけも、涙が出るほど嬉しかったりするんだよね。
ダメだと思ってた野菜が、ある時、見事に実を生らしたり、獣に喰われたはずの野菜が復活してきたり、雨だと思ってたけど、ギリギリ作業できた時も、ホッと胸を撫で下ろす。
そんなことがあると、自分が生きているって実感できるし、自分の心の栄養にもなる。
そして、意義のある活動だと自分を褒めてあげることもできる。
それはね、つまりは自分の生き方が輝いてくるってことなんだよ。
そんな彼女たちを見ているから、僕はいつも主催者の人たちの肩を持つ。何かあったら庇ってあげようと思ってる。
だって、彼女たちはとても美しいから。
僕のセミナーやワークショップに参加している人たちにお願いしたい。一生懸命頑張っている彼女たちを応援して欲しい、助けて欲しい。
僕がみんなに伝えたいのは、楽しく生きること、強く生きること、そして助け合って生きることだからね。
ではおやすみなさい。