左と右

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「左と右」

心臓の話。

心臓は左側にあるのではない。心臓は身体の中央にある。

血液は肺で酸素を含み、左心室に入ってから全身に送られ、右心室に戻ってくる。

右心室は、血液を肺に戻し、二酸化炭素を放出させる。

左心室の筋肉は右心室の筋肉よりも強く鼓動し、左側にあるように錯覚する。

さて、母親の胎内にいる胎児は、肺呼吸をしていない。酸素は母親と繋がる胎盤から供給され、二酸化炭素は胎盤へ戻される。

そのため、肺を経由する必要がなく、胎児の心臓は肺とはつながっていない。

その代わり、左心室と右心室はバイパスで繋がり、右心室から直接左心室へと血液が送られている。

左右の筋肉の力は均衡しているので、胎児の心臓は中央で鼓動するという。

人は胎児から人間になる時、バイパスが潰れ、肺とつながる事で右と左が別れ、均衡が破られる。

左と右の均衡が破られるのは、それぞれの仕事をするためであって、お互いを潰し合うためではない。

素晴らしい仕組みである。

世の中には、左向きの考えや右向きの考えがあるが、どんな考えを持っていたとしても、役割が違う以上、お互いが必要である。

いがみ合うことはない。心臓は身体の中央にあるのだし。