「一億人総兼業農家」

貴方はお気に入りの自然栽培農家がいて、その人から野菜や穀物が買えるからと安心していないだろうか。

自然栽培野菜が広く普及し始めて十数年が経ち、今後、自然栽培農家は作付けする品目を減らすという選択をしていくはずだ。

多品種の野菜をつくる自然栽培農家は、今の農政下では瀕死の状態であり、いつ辞めるかは分からない。

農家は、顧客の食卓を潤わすために、農家自身の暮らしを犠牲にしている可能性があるのだ。

もちろん買い支えが必要だが、消費者からの賛辞が、疲弊した農家によっては辞めるきっかけを失わせてしまうということも考えられる。

援農で支えるという方法もあるだろう。しかし、農業スキルのない援農は、農家にとってはむしろ負担になることがある。

だからこそ、自分で野菜や穀物を作ると言う選択肢を考えてみるべき時代に来ていると僕は思う。

足りない物を、品目少なく農家から大量に仕入れるという方法で購入すれば、農家にとっても効率が良くなるだろう。

これは分業化ということではなく、お互いに負担を分け合い、持続性を失わないように協力し合うという事である。

農家仲間でも、野菜や穀物を譲り合うことは多いが、多品目の要求はないので、お互いに作業が楽であり、かつ色んな農家と繋がっているので、大概の物が手に入る。

そして自分も農家であれば、自分の作物を送ることで、Win-Winの関係を築けるのである。

一億人総兼業農家が実現すれば、食料供給は安定するし、安心できる食べ物も手に入りやすくなるのではと思う。

是非、片手間でもいいので、農に触れてみて欲しいと思う。では、おやすみなさい。

※無肥料栽培オンライン講座