ヒント

「ヒント」

ヒントはそこには無いんだよなぁ…。

目新しいテクニックは確かに興奮するのだけど、植物がなぜ成長するのか、土壌はどう構成されているのかすら知らない。

自然栽培とか自然農法とか、いわゆる無肥料栽培に憧れてこの世界に入ってくる人たちをみて、数年後のことを憂いてしまうことがある。

綺麗に耕された畑の土。ビニールマルチに覆われ、雑草一つない土。野菜はもちろんちゃんと出来ている。出荷も問題ない。

でも、野菜の必須元素の事は知らない。

自然は草を生み、枯れて腐植層を作り出す。腐植層は流亡するミネラルと堆積するミネラルが同じであり、バランスか取れている。

畑が耕される。草は生まれなくなる。地温ばかり上げることを考える。そうするとバクテリアが減り、腐植層のミネラル収支はマイナスとなる。

ミネラルは酸性雨と共に地下深く沈み、地下の浅いところでは、栽培者の知らぬうちに溶脱層が厚みを増し始める。

抜けたミネラルは集積層に溜まるが、重機で作られてきた耕盤層に阻まれて、植物は根を伸ばせず、そこには届かない。

腐植がこれ以上増えることはなくなり、陽イオン交換性が下がり、アルカリ性の陽イオンは保持されない。

水素という陽イオンと陰イオンだけが残り、リンは無効態となってゆく。こうなると野菜はもう育たない。

そうした土壌の老年化がいったい何年後にくるのか、それは、それまでの畑のミネラル蓄積量によって違うから、誰も想像つかない。

緑肥すら栽培していられないぐらいの畑の酷使と、とりあえず収穫できていることへの安心感。

しかし、ある日突然育たなくなっても、その理由が分からない。その時、初めて慌てて学び始める。

僕はセミナーでは、テクニックを教えることよりも、植物が成長する理由を、自然界の仕組みを、地球の成り立ちを話す。

土壌とは何か、から始まり、必須元素とは何か、ミネラルとは何か、成長ホルモンとは何かを話す。

しかも、何度も話す。何度でも何度でも。そしていつか野菜が育たなくなった時に、ハッと気づく。

僕が話した内容の中にヒントがあることが。

僕はこのスタイルを続けていく。僕が、何度も失敗してきたから。成功したことよりも、失敗したことの中にヒントは隠されているから。

-----

◆山梨県北杜市 2018年3月より

http://morinohotori.com/shoku_kenkou/yoritaka_seminar/

◆埼玉県川口市現在開催中にて単発受講のみ

http://smile-table.jp/20171015a/?utm_source=facebook&utm_medium=social&utm_campaign=20171015a

◆千葉県ブラウンズフィールド 2018年3月より。単発受講大歓迎

http://brownsfield-jp.com/yoritaka-gasshuku2018/

◆岡山百姓屋敷わら 2018年3月より満席の可能性あり要確認

http://wara.jp/seminar/20180326/

◆広島県三原市 2018年3月より

https://www.facebook.com/events/896974770469280

◆兵庫県三田市 2018年3月より

https://www.facebook.com/events/848365902007533

◆佐賀県佐賀市現在開催中単発受講のみ

https://www.facebook.com/events/240394343157117

◆岡山県倉敷市 2018年畑バージョン

https://www.facebook.com/events/1883622708332084

◆岡山県岡山市 2018年田んぼバージョン講師三浦伸章

https://www.facebook.com/events/170572250375648

◆千葉県佐倉市 2018年バージョン

http://chikyunoshigoto.com/jyunkannougyo

◆神奈川県横浜市 2018年バージョン

連絡先:yokohamavegemate@gmail.com

◆岐阜県郡上市たねのがっこう無肥料栽培初心者クラス

募集まもなく