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「荒地の再生」

今年の実験圃場は手強い。

耕作放棄地ではなく、ガッツリと苦土石灰や化学肥料、化学農薬の入った圃場であり、そろそろ、それらの効き目が無くなって来た土。

そうなるとほぼ砂漠である。微生物が少ないのは、この草を見ると分かる。これはオオアレチノギクだと思うが、ヒメムカシヨモギとも似ている。いずれにしろ荒地に芽吹く草。直根の長い根を張る。

この草が生える最大の理由は土が硬いからであり、かつ痩せているからである。この草を抜くと土はフカフカに柔らかくなる。

それにしても、最も無肥料栽培には向かない土のようである。なので、何を栽培しても元気には育たない。

今年で二年目の挑戦だが、去年はアカザが死ぬほど生えてきた。どうやら今年も去年よりは勢いはないが、間違いなく生えて来ている。

しかし、この土だからこそ面白いとも言える。この土を再生できれば怖いものはない。以前のセミナーではこういう土は雑草を生やせばいいと言って来た。もちろん、それは間違いないのだが、いかんせん、直ぐに無肥料でも使える畑にしたい。

ある手順を踏めば再生するという手掛かりを見つけた。恐らく同じような畑で困っている人たちもいるだろうから、直ぐに書きたいところだが、そんなに簡単には説明できる話ではない(笑)。

自然栽培勉強会的には、おそらくこう言うだろう。まずは麦を蒔きなさい。あるいは燕麦を蒔きなさい。育ったら麦を刈って漉き込みなさい。次に大豆を育てなさい。それでもダメならそれを数年繰り返しなさい。

うーん、何年掛かるのだろうか。なので、理屈で考える。つまりは、植物が成長するのに必要な多量元素と微量元素が足りないということだ。あとは硬い層を壊すこと。

多量元素とは、作物が多量に使用する元素の事で、いわゆる窒素、リン酸、カリの三大元素に酸素や炭素、水素などの水や呼吸から得られるものだが、それらの吸収には、これ以外の多量元素や微量元素の力が必要である。この二つの事を考えない人が多い。

他の多量元素や微量元素がないと植物は窒素、リン酸、カリを取り込めないだけではなく、微量元素のバランスが狂うだけでも植物は成長を止める。だから、まず最初に行わなくてはならないのは他の多量元素と微量元素の補充である。

一般的な栽培では、それを化学資材で補う。かつ、硬い層はトラクターで壊す。だから、それを単純に、自然界の物で補えばいいという事になる。

一度補えば作物が育つ。育ってしまえば、あとは作物が行う自然の循環が始まる。いわゆる窒素と炭素の循環である。これは作物でやる方がいい。雑草でもいいのだが、雑草たちの循環が止まらなくなるので、出来たら作物で。

無肥料栽培セミナーでは、それらの具体的な手順を話していこうと思う。おそらくそんな畑ばかりだから、この方法が成功すれば、無肥料栽培が簡単になるはずである。

以下の場所で無肥料セミナーを行うので、詳細はメッセージで問い合わせ願いたい。

【無肥料セミナー情報】
7/31 福井県
https://www.facebook.com/events/281929738812133/

8/6-7 静岡県 集中合宿セミナー(三浦伸章氏との合同セミナー)
https://amabileizu.com/health_program.html

8/20 福岡県 以下は7/16のイベントだが問い合わせ可能。満席にてキャンセル待ちの可能性あり。
https://www.facebook.com/events/498130360387706/

8/21 広島県 連続セミナーの4回目。単発受講可能。
https://www.facebook.com/events/567956966707379/

8/27 新潟県
詳細未定

8/28 岡山県
詳細未定