去年の冬のある寒い日の日曜日。

 
私はその日、
朝から予定が入っていた。
 
起きてきたお兄ちゃん。
ご飯はパクパク。
いつもと変わらない会話。
でも、何だか顔が赤い。
 
あれ?と思って、おでこに手を当てると、
何だか熱い気がする。
計ってみると、37.5℃を超えていた。
 
あらら。
もしかしてインフルエンザ?と思った。
でも、ご飯は食べれてたし。
会話は普通にできてたし。
クラスでは出てないし。
今は普通にテレビ見れてるし。
インフルエンザの検査は発症して数時間たたないと、
検査結果が出ないと聞いたことあるし。
3時間後ぐらいには私も帰ってくるし。
そこから病院に行ったらちょうどいいかもしれない。
 
子供たちはパパにお任せして
私は出かけて行った。
 
しばらくしたら、
慌てた様子でパパから連絡が入った。
 
お兄ちゃんの熱が39℃まで上がって、
辛そうだったから病院に連れてきた。
そしたら、その病院の駐車場で痙攣をおこしてしまった。
急いで診てもらい、
痙攣止めの座薬を入れたけど、
痙攣が止まらない。
この病院では診きれないと言われたので、
これから救急車に乗って大学病院に向かう。
やっぱりインフルエンザが陽性だった。と…。
 
聞いている途中で泣きそうになった。
慌てて途中だった予定をキャンセルしてもらい、
大学病院に向かった。
 
大学病院に向かう車の中で、
気持ちがぐるぐるになった。
 
なんで??
今朝はご飯食べてたよ?
会話もしてたよ?
昨日は普通のお兄ちゃんだったんだよ?
朝一で病院に行っとけば良かった。
なんで行かなかったんだろう。
痙攣、止まるよね?
ねぇ、止まるよね?
 
今までにも数回、
熱性けいれんは経験していた。
でもいつも数分で症状は消えて、
痙攣止めの座薬を入れれば、
それ以上はおきたことがなかった。
 
止まらないってどうゆうこと??
 
「インフルエンザ脳炎」という言葉が頭に浮かんだ。
つい先日、小学4年生のお子さんが、
インフルエンザ脳炎にかかり亡くなったと
ニュースで聞いていた。
 
まさか、このまま眼を開けないとかないよね?
またおしゃべりできるよね?
あの笑顔、また見れるよね?
ママーと呼んでくれるよね?
 
恐怖とパニック。
冷静になれと思う自分と、
でももしかしたらと思う自分。
 
ようやく病院に着き、
処置室に駆け込む。
 
そこには、
意識のない、
お兄ちゃんが寝ていた。
 
 
 
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子育てがやっぱり辛くて辛くて、
誰かに苦しい気持ちを聞いてもらいたい。
誰かに寄り添ってもらいたい。
助けて、助けてって思ったら、
ヨリソイ相談室に、
あなたの心の内側を聞かせてください。
 
 
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ヨリソイ