少し前の話。

 
最近、お兄ちゃんにスっと冷たくしてしまう自分がいた。
露骨にはしていない。
けど、きっとお兄ちゃんは
感じとっているに違いない。
繊細で敏感さんだから。
 
何でなんだろう。
もう、大きなケンカはしなくなった。
何でたまに冷たくしてしまう自分がいるのだろう。
 
自分の気持ちと対面してみようと思った。
 
そしたら、弟への態度に
イライラしている私がいた。
 
4つも歳が離れている弟に対して、
いつもライバル視していること。
弟が出来ないことを小バカにして、
マウントをとってくる。
 
出来なくて当たり前じゃないか。
何でそんなことを言うんだろう。
弟の気持ちを考えると、
切なくなってしまう。
 
 
すると、
そこに、
ふと小さい頃の私が出てきた。
 
私には2歳年下の弟がいる。
私は、お兄ちゃんがしていることを、
子どもの頃、
同じように自分の弟にしていたことを思い出した。
 
ずっと私も弟のことをライバル視して、
マウントして、
勝っては、
ほら、私の方が上じゃない。って思ってた。
 
今では2歳の年の差も大きいと知っているので、
勝って当たり前だと思うけど、
あの時はただ、
弟よりも有利な立ち位置にいたかった。
 
何故かって??
 
弟は私に無いものを、
みんな持っていた気がしたから。
 
愛嬌。素直さ。優しさ。
 
だから、皆から愛される。
おもしろいね、かわいいね、って皆から言われる。
 
皆が私より弟を可愛がる。
笑顔を向ける。
 
お母さんも私より弟なの?
ねぇ、私を見て!
私だけと遊んで!
私だけに怒らないで!
私のことも、もっともっと大切にして!
 
ああ、そうか。
お兄ちゃんがとっていた行動は
小さい頃の自分だ。
 
もっともっと自分のことを見て欲しい。
自分の言っていることに、
耳を傾けて欲しい。
もっと自分のことを認めて欲しい。
 
そう思っている彼の心が、
無意識に弟へのマウントという態度に
出ていたのかもしれない。
昔の私と同じように。
 
じゃあ、
子どもの頃の私がしてほしかったことを、
お兄ちゃんにしてみよう。
そう思った。
 
お兄ちゃんの気持ちを想像することができたのも、
小さい頃にこの経験をしてきた私だから、
想像できたこと。
あの時は辛かったけど、
こんな風に未来に繋がってると思うと、
自分が経験してきたことに
無駄なんて1つもないと
改めて思うようになった。
 
小さい心で頑張ってきたあなたに、
ありがとう。
 
あの時はもっと違う誰かになりたくて、
ありのままの自分が好きでは無かったけど、
今の私は、あの時のあなたが大好きよ。
 
 
暫くすると、
不思議なくらい、
お兄ちゃんへのイライラがなくなった。
 
お兄ちゃんは相変わらず、
弟にマウントしてるけど、
小さいマウントになった気がする。
 
マウントしなくても、
君は君でいちばんなんだって
気が付いてくれた時に、
きっとマウントは無くなるのだろう。
 
少しずつ、一緒に前に進もう。
お互いに支えあいながら。
みんなから、支えられながら。
 
 
 
 

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ヨリソイ