とことん不愉快なダンナ、オレ様in北京 | みどりの果敢な北京生活

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10月5日。最高気温22度。最低気温10度。空気質量指数127。

 私一人で子ども二人の面倒を見ていることに突如疑問を持ち、体がバテバテだったので、別居しているダンナをここに呼んだ。晩御飯を作ってもらい、私が娘の宿題を見ている間、息子の勉強を見てもらおうと思った。



 息子が帰宅して、「ママ、横になるよ」と5時くらいから休んでいた。5時半かな、ダンナ帰宅。ドアを開けて入ってくるなり、開口一番「牛肉(niú ròu)!」。はっ?内モンゴルの友人が「牛肉干」(ビーフジャーキー)をくれて、それを子どもに食べさせたいと。



 どうにかベッドから起き上がって、台所へ行く。「私ね、ニラと卵だけは作るから、あとは作って」。「わかった」と言ったはいいが、「洗锅!」(鍋洗って!)と私に命令。えっ?なんで自分で洗えないの?というまなざしを向けると、自分で洗い始めた。



 娘帰宅。宿題開始。うちはリビングにテレビも子どもの勉強机もあるんだけど、ダンナがテレビをつけて、ビリヤードの試合を見る。私が「ねえ、静香宿題やってんだよ」と言っても、「うん」と言い、消さない。ビリヤードは大きな大会のようで、どうしても見たいらしい。っつーーーか、アンタ、ビリヤードなんてやらないでしょが!



 食事開始。いつもダンナが一番初めに食べ終わる。こっちはまだ食べ終わってないのに、「给我牙签儿」(楊枝とって)。楊枝は遠い。仏のアタシが怒る。「我还没吃完呢」(私まだ食べ終わってないんだけど)。ダンナは取ってもらって当然という顔をする。これは毎回のことなんだけど、いつもは従順な私がこのときは虫の居所が悪かったのか、さらに「你没有腿阿!」(足ないの?)と言った。それでも私、立ち上がって楊枝を取りにいって渡そうとすると、ダンナ、思いっきり不機嫌な顔に豹変。「我知道了」(わかったよ)と言い放ち、自分で取りに立つ。



私:不是给你了吗?(私がもうあげたじゃない)

ダンナ:不要!(要らない!)

私:我给你了(あげたでしょ)

ダンナ:不要!



 めっちゃむかつく。初めから自分で取って来いってんだ。



 「加水(jiā shuǐ)」。急須にお湯を入れろという意味だ。ポットが自分のすぐ近くにあって、こっちが忙しくしていても、自分でお湯を注がない。これはアトリエでもそう。中国には「小皇帝」って揶揄があるけど、ヤツを「大皇帝」と呼んで一向に差し支えないと思う。



 うちのダンナ、中国人女性と結婚しなくてよかったよ。我慢強いもん、アタシ。今までなぜ離婚に至らなかったかというと、私が言うことを聞いてきたから。まあこの日のように私が本能のまま行動したら、3日でバイバイだな。難しいよ、さじ加減(おいおい)。