体にいいことに走る、メイワクなばあさんin北京 | みどりの果敢な北京生活
 連休だからアトリエに行ってきたよ。市内から現在建設中のアトリエに直行。往路、いきなり気分が悪くなって、なんていうの?「病は気から」?私としては見たくもないわけ。読者の皆さんに「今ここまで建ちましたよーー」という報告の意味で写真を撮ろうかとも思ったけど、もうカメラをバッグから取り出す気力さえなし。「車に戻る」と座って休む私。ゴメン、今日は三十三間堂の写真はなしだ。

 ダンナには聞いてみたよ。「いつ建つの?私は関心ないんだけど、友達が気にしてるから」。「まだまだだ」。いい加減、年内には建つだろう。

 

 住んでるほうのアトリエに着き、敷地に入る。毎回のことだが、犬はうれしいのか、飛び掛ってくる。特にダリ君(黑贝。Hēi bèi。シェパード)。ダンナがキツイ口調で、「滚!」(gǔn。あっち行け)と言う。それでも私にジャレようとするので、ダンナがダリ君を蹴った。と思ったら、私を蹴った。でも謝らない。いいのよ、アタシら終わってるから(何が?)。  



 正味1日半の郊外滞在で何をしたかというと、草むしり。「なんで農家に嫁いでしまったんだろう」という疑問と後悔を胸に、ひたすら根っこから引っこ抜く。久しぶりに
「してぃーがーる、草むしりの図」。

 

 



 雑草生えすぎてて、達成感はゼロ。抜いても抜いても減らない。あ、「杂草」(zá cǎo)っていう中国語はあるよ。でも中国人の口から聞いたことないな。単に「草」と言っている。草むしりは「拔草」(bácǎo)。

 
ばあさんが言う。「タンポポがあるでしょう?抜かないでよ。葉が食べられるから」。はっ?日本人でもタンポポの葉を食べる人がいることは知っている。でもばあさんの口から出た途端、私の体は拒否。見てないうちにどんどん引っこ抜いちゃえー。



 ばあさんが言う。「北京電視台の『养生堂』っていう番組見るといいよ。体にいいことを教えてくれるのよ。毎晩5時半にやってるよ」。「宿題をやっているので、夜はテレビを見る時間なんてありません!」(=誰が見るか、阿呆!)。

 

 アトリエでは私の任務である朝食作りが憂鬱。でも昨日は幸い前日の残り(炒め物)があったので、それを温め、お粥を作り、トマトと卵を炒めた。卵を見てばあさん。「卵はね。蒸すのが一番栄養が逃げなくていいんだって。炒めるのはダメ。アンタ、目玉焼きをよく作るでしょう?あれが一番ダメ、油と卵、あれはよくない」。はいはいはいはい、私は史上最低ダメな嫁ですよーーーってんだ。

 



 息子が学校で健康診断があって、「貧血」という結果が出た。それをばあさんに言ったら、「貧血にいいのは红豆、枣、枸杞子(あずき、ナツメ、クコの実)。それを食べるといいんだよ」って。娘が「それ赤いだけじゃん」と日本語で言う。医学的(科学的)にいいのは聞いたことがあるよ。それでもあの老人の口から出ると、拒否反応を起こす私。  





 息子が言う。(以下緑色の部分は中国語読み)「ママ!哪里不好补哪里ってわかる?たとえば人間のが悪いでしょう?そういう人はを食べるの。そしたらできるじゃない!」。日本語訳をすると、「肝臓が悪い人がレバーを食べると、肝臓部分が補充される」。そういう意味だ。でもばあさんを含めて中国人がよく言う。「クルミ(核桃。hé táo)を食べると頭がよくなる。だってクルミは脳の形に似ているから」←もう笑っちゃうからやめて欲しい。





 





 夕食時にばあさんがパパイヤ(木瓜。mù guā)料理を出した。パパイヤに银耳、莲子、百合根、蜂蜜、枸杞子乗せて蒸してある。広州にいたとき、レストランで出されたという。パパイヤそのものがとても高い。店で食べたら高いけど、家で作ったら安くつく。私が「そういう甘いのはご飯のとき食べないと思いますけど」と小さく抵抗したら、「あら?これ砂糖じゃないのよ。蜂蜜。体にいいから」。蜂蜜は甘くないのかよ!ダンナがやってきて「その皿下げろ。食後に食べればいいじゃないか」。こうして食卓からバイバイ。よかった。ダンナがそこらへんまともで。  





 アトリエはブログのネタにちょっと滞在するのはいいけど、2日が限界だな。