ここの湿地は地球之肾(地球の腎臓)と書いてある。老杨によると以前は地球之肺と言っていたと。チケットは55元。老杨が「30年前に来たことがある」と言う。じゃあ、入らなくていい。だって、ただの湿地でしょう?
次は老杨が行きたいと言う花卉市场へ。植物好きで詳しい。ネットで調べて和顺家园というところへ行ったのだが、何もない。
チューリップが咲いているなんて、南に来たと感じる。
花市場なのに、肉が吊るしてある。売り物でなく、自分達食べ用だ。
老杨は蘭を買った。
私:ええ!なんで買った?
ダンナ:给他心里买花(老杨は自分の心に買ったんだ)
近くの四川料理店へ。
安いよね。北京で麺一杯10元以下は学食くらいのもんだろう。
宜宾燃面。8元。
タバコが灰皿になっていた。北京はレストラン内では全面禁煙。
私がネットで探して近くの西董大院へ。
清末から民国の初め、翡翠の商売で大成功した董さんの故居一帯が観光地になっている。他にも豪商が何人もいて、戦時中、国に飛行機などの物資支援をしたとネットで読んだ。
車を駐車場に停めて左に行くべきを、右に行く二人。木材見るの好きよね。
カフェがあった。入らなかったが。
私は扁額を見て楽しむ。
美しい。
董南轩の故居は広くて立派だった。レストランもある。
参観を終え、遠回りして駐車場へ。また花が売っていた。老杨が入らないわけない。またまた蘭の花を見ていた。
このジャガイモみたいな植物は「何首乌」と教えてもらった。
最後の目的地は「新歧古镇」。古い村。そもそも二人は写生したくて来たんだけど、いい景色がないと言い、全く描いていない。
ダンナは高德地图でアクセスを調べ、故意に山道を選んだ。小雨で霧は濃いしで、ちょっと怖いくらいだった。
ダンナ「あれを見ろ!孫悟空が出てきそうだ!」。はいはい、そーですねー。
村に到着。
「ここは写生に適す!」とダンナ。観光地化している村が多すぎて、本当に興醒めだから!ここはそのままが残っていていい。
徒歩でかなり上まで上がる。バイクが通ったが、よく上り下りできるなと感心するほど、勾配が急。
帰る。家で晩ご飯を作る。前日ダンナから「ハンバーグ作って!」とリクエストされていて、ひき肉と玉ねぎを買ってあった。
フライパンがない。だから「中華鍋で肉団子を揚げる」と言ったら、「ダメ!油がそんなにない」と真っ向から否定される。
仕方ない。作るか。ところがひき肉が見つからない。さんざん探して、見つかったのが冷凍庫の中。ええ!今から解凍?電子レンジもないし。
私:明日作る
ダンナ:ダメだ。肉料理がない
私:なくてもいいじゃない!
ダンナ:ダメだ。ひき肉の袋、出して。水に浸けて!
私:浸けたところで、すぐには解凍できない!
初めは大きな器に水を入れて、そこにビニール袋のままひき肉を入れていたが、ダンナが肉の塊をいくつかに切って、ビニールの中に入れ、さらに水も入れた。
私:ええ!肉が水浸し
ダンナ:しょうがない
私:全部作らないよ。少しにする
ひき肉をまな板に出しながら、細かく切る私。
私:わあ、肉が水だらけ!
ダンナ:黙れ!(你能不能闭嘴?)
老杨が心配して、部屋から出て来た。
ダンナ:おまえが肉を冷凍するから、こいつが怒っている。
いやいや、老杨のせいにしなくていいよ。中国人、すぐ冷凍するけど、ここで他人の老杨を責めたくない。
パン粉がないから、パンを中華包丁で細かく切った。フライパンないし、水分が多いハンバーグ、私には無理。焼くのはダンナ。器用だから失敗がない。油を多く入れて、三つずつを2回、上手く焼いてくれた。
夫婦喧嘩と言っても、私らはこの程度だから。