昨日から引き続き、乳腺生検について。




コア針生検は、3本のことが多いけど、
症例によっては、2本の時や、
6本くらい取られてくる時もあります。

最近、わたしが診断するのは、
コア針生検(CNB)が多い気がするなぁ。
病院の規模にもよりますが。

コア針生検(CNB)が5本取られてて、
5本全部、端から端まで、癌細胞がいたら、
それはそれで
『癌、乳房に残ってますかね?』
と聞いてみたくなるけど、

このあたりはちゃんと
『腫瘍の大きさ』と『取る量』を
加減してらっしゃると思う。

病理医とって、微妙な病変だと、
診断が難しいから、その場合は、
がっつりとってきてくれた方が、
確定的な診断に繋がるから嬉しいです。

患者さんにとっても、カスってくるより、
1回で確実に診断される方が
良いんじゃないかなとは思うけど、

痛みや、生検後のことを考えると
一概にそうとも言えないかな、と
最近は思ってます。

でも、もし、自分が検診で引っかかり
要組織生検となったら、
カスってくる割合の多いドクターより、
ガッツリ取ってくれるドクターのところに
行く予定にしてます。

以前このガッツリドクターとお話しした時、
『先生の検体は、絶対病理医を泣かせない検体で診断しやすいです』って言うたら、
『ウフフフフ』と(謎の)笑顔が返ってきたことがある。

さて、一方、
マンモトーム生検は、
基本的にコア針生検(CNB)で
診断がつかなかった症例に
行われることが多いので、

乳腺外科医も必死なのか、量が多い。

顕微鏡を、みてても、
『組織めっちゃ多いな』と思う。

その割に、
病変はいずこ?ってこともあります。

もちろん、
非浸潤癌(DCIS)がドバッと含まれてたり、
乳腺症の周りに小さい浸潤癌が
含まれてたりすると、
『マンモトーム神!』と思う。

と、同時に、小さい浸潤癌だと、

取りきれちゃったんじゃ?と思ったりもします。
でも、実際は残ってることが多いけれど。

こうして書いてると、
生検ひとつにしても、
色んなことがあるなぁと、
1人、感慨深く思ってます。 

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