膵癌の話、2日目。
膵癌は、早期で発見するのが非常に難しい癌です。

まず、膵癌の早期って、何か。
この、絵のように、膵管の中にとどまっていて、
管の外に出ていない場合、非浸潤といって、
完全に早期です。 




切除すれば、完治。
管の外に出ている範囲が、広ければ広いほど、
予後は悪くなります。

膵癌の細胞って、特徴があって。
それぞれが、あっちやこっち、という感じで、
バラバラに広がっていくのが特徴だと思います。

血糖値を下げるホルモンのインスリンなどを
分泌するランゲルハンス島と、
腺房細胞といって、膵管の周りに
たくさん存在する細胞を破壊して、
かわりに線維を増やして、
そして癌細胞が広がっていく。
そんなイメージです。

癌細胞自体の、密度はあまり高くなくて、
バラバラで、ひゅるひゅるーっと
広がっていく、イメージ。

これが、通常の膵癌です。

さて、膵癌を早期で発見しようプロジェクト
が行われていて、結構な結果が
出ているようです。

それは、お腹のエコー検査で、
膵管が、拡張といって、
風船のように広がってる状態を見つけたら、
いろんな検査を追加してみましょう。
というもの。

追加の検査で癌と診断がつけば手術です。
多くが、非浸潤の状態で見つかっているようです。

ただ、これは、膵管の拡張ありきの話に
なっていること。
そして、先ほど提示した、
バラバラ〜ひゅるひゅる〜と広がっていく
膵癌のと関連は???なのです。

詳しくは明日。