昨日からの続き。

大腸カメラで、
ポリープとして取ってきて、
一部が癌だった時の話です。

どんな癌にも、
《癌取り扱い規約》という、
日本の取り決めがあり、
癌が根を張ってそうかとか、
血管などに入ってるかどうかとか、
書かねばなりません。

これ、簡単に診断できる場合と、
うううーん、と悩む場合がある。

《癌取り扱い規約》に当てはめる目的は
白→追加治療なし
黒→追加治療あり
と、白黒ハッキリさせることです。

でも、色でも、白だけで、
200種類以上あるって言いますよね。
それと似てて、病理診断も、
白黒つけなきゃいけないんだけど、
白の中でもいろんな白、
黒の中でもいろんな黒があるわけです。

だから、うううーん、と悩む症例は、
あれこれそれこれと、
言い訳じみたような正論を
さんざん所見に書くんです。

ただ、私の所見に対する熱量を、
内科の先生が
どれくらい受け取ってくれてるか、
微妙な場合もあります。

顕微鏡を見ながら話をして、
説明するのも手ではありますが、
医師とは言え、
みんな顕微鏡が得意なわけじゃない。
意気揚々とこちらが説明しても、
10%も伝わってない場合だってあるんです。

大きな病院だと
カンファレンスといって、
みんなでワイワイと議論するけど、
お互いに、どれくらい理解できてるか不明。 

やっぱり何事も
マンツーマンで、さらに、
本当の当事者である患者さんが
そこにいることが大事だと思うのです。

だから、病理外来って、
すごく大事だと思うんだけど、
全く普及しない。なぜ?

それはきっと、、、
明日にしよう。
最大の原因は↓これだと思うけど、
明日詳しく考えてみようと思う。

『病理医は変な人が多いです』
言いにくいことをサラッとお伝えお願い