細胞診は、教科書的に
♡針が細くて低侵襲
♡組織診よりも早く結果が出る
♡安価
と、紹介されています。
しかし!細胞診と組織診は、
時と場合によってしっかりと使い分けるべきです。

細胞診は、
①悪い細胞はいません
②悪い細胞かもしれない奴がいます
③悪い細胞がいます

大まかですが、
出てくる結果はこの3つに分かれます。

そして、細胞診は
③だったら、必ず、組織診を追加して下さい。
②だったら、細胞診専門医としては、組織診で確認してほしいけど、そちらの都合はどうですか?

というように、
『次の検査への踏み台』みたいな検査です。

つまり、悪性かもしれない可能性が高いのに、
わざわざ細胞診を間にかます意味は無い!

と、珍しく強く出ちゃいましたが
これ、病理医的にというか、わたし的に、です。

わたしは、そんなに何回も針を刺されるのは嫌だし(痛いだけじゃなくて、他に理由あり、後日話します)ほぼ癌って分かってるんだったら、
さっさと組織診して、
乳がんの種類も判明させて、
早く治療をしたいです。

患者さんの中には、
細胞診を間に挟んで段階的に検査を進めていく方が、安心される方が多いので、そうしてますっていう、
乳腺外科の先生のお気持ちがあるかもしれませんので、その辺りはあしからず。

個人的には細胞診を進められるのは、
ぜったい良性やと思うけど、一応細胞見といていい?っていう時と、嚢胞の時だけですね。

とは言っても、細胞診するくらいなら、
MRIでちゃんと見てもらって、
悪性が否定できないなら、
組織診を行うのがベターだと
心の中で思ってます。

ここから下は少しブラックなので興味のある人だけ読んでね!
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乳腺の細胞診は、めちゃくちゃ難しい。
どんな細胞診検査士とドクターが担当するかによって、運命が変わると言っても過言では無い。
良性が悪性に診断されたりすることは、珍しく無いし、悪性を良性と診断されることも、ゼロではない。


↓我が旦那は、コーヒーは大腸癌予防になるというエビデンスを信じて毎日飲んでいる。わたしは、そんな旦那が大腸カメラじゃなくて、大腸CT検査しか受けてないことを不安に思っている