アメリカ・景気先行指数1 | 経済データ分析

経済データ分析

豊富な経済指標を一元化し、詳細に分析の上グラフ化して、マクロ経済の流れをわかりやすくまとめます。
会社経営・資産運用の判断材料に、ニュースの報道内容の検証にご活用頂ければ幸いです。

1.定義  

       景気総合指数の中の先行指数であり、景気に先行して動くとされる10項目の指標から算出したもの

        ※景気総合指数には、先行指数・一致指数・遅行指数がある。

          (1)先行指数:景気に先行して動く10の経済指標から算出

          (2)一致指数:景気に呼応して動く4の経済指標から算出

          (3)遅行指数:景気に遅れて動く7の経済指標から算出

         この中でも特に(1)先行指数は景気先行指標と呼ばれ、景気の方向性・転換点を判断する上で重要視されて

         いる。よって、この分析でも先行指数を見る。

         

2.目的  

       ・景気の動向(水準・方向性)を素早くかつ総合的に把握し、経済全体の動向を把握する

       ・その動向から、財政・金融政策の判断材料を提供する

3.調査

       ・調査名称  

       ・調査時期  毎月

       ・調査機関  全米産業審議会(コンファレンスボード)…民間非営利のシンクタンク

       ・調査対象  景気に先行して動くとされる10項目の指標(週平均労働時間、非国防資本財受注、普通株500種

                株価、マネーサプライ、消費者期待度指数など)

       ・調査内容  上記の指標を、景気に先行して動くようにインデックス(指数)化               

4.公表

       ・公表時期  翌月下旬

       ・公表方法  インターネット、刊行物、その他閲覧に供する方法

                ※コンファレンスボード ホームページ → コンファレンスボード         

5.ポイント

       先行指数CIについて、

         ・実数値をみて、水準を把握し、ピーク時・景気悪化前・基準時と比較する

         ・前年(度)比・前月比をみて、傾向を把握する

       ・平均して、景気の山に対し約9ヵ月、谷に対し約4ヵ月先行すると言われる。よって以下のことが言える。

         ・この先行指数の山が来てから9か月後が景気の山で、そこから景気が後退していく

         ・この先行指数の谷が来てから4か月後が景気の谷で、そこから景気が回復していく

6.備考

      公表済指標を使用しているため予測容易なため、市場への影響は限定的

7.実際のデータ

        別途掲載