うーん、表現が難しい。
早歩きに近いというか、
タッタ、タッタ走らないんだけど、腕や脚の動きは走っている動きに近いというか…
もともと普段から脚ではなく、腰から脚を動かすイメージで走るよう心がけている。
そうすることで、腿とか大きい筋肉を使って走ることができる。と思う。
脚で走ろうとすると、バッタバッタ走るようなフォームになり、脚への負担も大きくなってしまう。と思う。
実際に腰高フォームを意識するようにしてからは、脚のダメージも昔より減った気がしている。と思われる…
それでも、やっぱウルトラに耐えられる脚はできてない。
60Kを越えてきて、脚の痛みがキツイ。
しかも、歩いた方が脚の痛みがもっとキツイ。
で、この早歩きに近いフォーム。
これを取り入れることで、スピードも歩くより早く、脚も歩くより楽。
大発見だった。
走る格好しながら歩く。
いや、これは早歩き?
ってか軽く走ってる?
うーむ、表現がホント難しいのだが…
とにかく、今までより少ない痛みで前に進めるのだ!
よし。
これでなんとか関門を突破しよう。
これを「歩き走り」と任命。
走りと歩き走りを組み合わせて進む。
走って、歩き走りして、走って、歩き走りして…
なんかよくわからないが
65K到達。
ラップは50分。
気付いたら、去年走った距離を越えてた。
去年は62Kでリタイア申告。
必死だったから
そんなこと考えてる余裕は無かった。
目標は100Kだ。
あと35K。
歩き走りを取り入れたことで、走り方も良いリズムになった。
歩き走りはフォームはほとんど走りに近い。
走って、歩き走りして、走って、歩き走りして…
そうやってるうちに、自然と走って、走って、走って…
走りと歩き走りの境界が無くなった。
ずっと走っていた。
次の関門目指して、ずっと走ってた。
なぜ走れる?
体力が回復した?
脚が回復した?
わからない。
でもずっと走っていられた。
70K到達。
ラップは35分。
!?
なんと、ここにきてキロ7分で走れている。
ウルトラには復活がある。
復活したのか?
時刻は16:43
次の関門まで、あと1時間半で、10K。
キロ9分ペースでよい。
全然イケる。
脚が止まらない。
疲れてない。
このままずっとキロ7分でいけそうな感覚。
ウルトラには復活がある。
間違いない。
復活した。
走っていて気持ちよい。
これが…
う、噂の…
ランナーズハイか?
とうとう自分にも舞い降りたか。
ランナーズのハイさんが。
これでようやくランナーの仲間入りか?
自分はもうコーラ大魔王ではない。
ドMランナーじゃ!!
でも
なんでだろう?
ホントに、なぜ復活できたのだろう?
採取したBCAAやL-グルタミンの効果が出たから?
お守りで持ってたロキソニンを服用した効果が出たから?
涼しくなってきたから?
心の拠り所を唱えていたから?
実はもともと余力があったから?
嫁に言われて皿洗いしたから?
よくわからない。
全ての効果なのかもしれない。
とにかく嬉しかった。
走れていることに。
その中でも
諦めなかったこと。
これが一番重要だった気がする。
とにかく、ホントに、ウルトラには復活があるのだ!
その後、70Kを越えてもペースは変わらない。
71K
72K
気持ちよく走れる。
このままイケる。
このペースで行ければ…
間違いなく
絶対に
完走できる!!!
そう思ったら
完走できると確信したら…
涙が出てきた。
嬉しすぎて。
まだ72K。
でもこのペースで走り続けられる自信があった。
涙が溢れ出す。
嬉しい。
100K完走できるんだ…
そう思うと…
涙が止まらない。
まだゴールしてないけど…
涙が、ホント止まらない。
例えるなら、西武ライオンズの清原選手。巨人との日本シリーズで、優勝決まる前にファーストのポジションで泣いていた…
そんな感じ。
もう号泣。
走りながら、涙が止まらない。
嬉しすぎて。
サングラスしててよかった。
ウルトラには復活がある。
苦しかったから、ツラかったからこそ、復活はあると思う。
それに加えて、本番までの過程、去年の悔しさと激しい敗北感。
自己嫌悪にプレッシャー。
走る喜び、苦しみを楽しむドM精神。
何もかも全部引っ括めて、ゴールできるということに…
もう涙が止まらない。
リベンジできるんだ。
嬉しくて、涙が止まらない。
こうして、当初はゴール後に号泣するはずだったが…
ゴールより遥か前に号泣する事件が発生していた。
自分の走った足跡に、涙の湖ができていたことは言うまでもない…
で、75K到達。
ラップは38分。
ペースは落ちない。(トイレ休憩あり)
ゴールまであと25K。
嬉しい…
ゴールできることを想像すると…
また、涙が出てくる。
う、う…
うう…
嬉しい~!!
ホントはこれから、さらに苦しく、ツラくなるはずだったのだが。
真のドM魂を見せる前に、見事に復活。
ゴールできる。
リベンジできる。
メダルがもらえる。
この想いで更にテンションアップ。
周りのランナーをごぼう抜き。
ドヤ顔でごぼう抜き。
気持ちは更に燃え上がる。
おそらく自分は今、輝きを放っている。
フィーバー状態。
ドM炎のオーラを身にまとい、柴又のゴール目指して突き進んでいる。
80K到達。
ラップは安定の35分。
時刻は17:57
関門達成!
あとはゴールするのみ。
残り20Kで、3時間以上かけて走ってよい。
報われる瞬間は近づいていた。
マラソンは特別か?
証明するんだろ?
そうだ。
特別なんだ。
証明するんだ。
また、涙が出てくる。
涙が止まらない。
あとはゴールまで駆け抜けるだけだった。
楽しみながら、走れた。
85K。ラップは41分。
90K。ラップは39分。
安心感のせいもあるのか?
復活したけど、やっぱそろそろ脚がホントの限界に来ていた。
お守りのロキソニンは無い。
股関節とか腿の部分が激痛で、もはや今まで通り走ることはできなくなっていた。
体力はまだまだ残っている気はするんだけど。
脚が今度こそ痛すぎて動かない。
95K到達。ラップは48分。
もうとっくに日は沈み真っ暗。
脚引きずりながら進む。
ゴールはもう目の前だ。
涙はもう止まっていた。
あと1K。
「おかえりなさい!」
おかげさまで無事に帰ってこれた。
いろんな人に心から感謝する。
ゴールの瞬間をイメージした。
他のランナーさんと被らないよう、ガッツポーズして、喜びの雄叫びをあげよう。
おぉ!!
ゴールが見えてきた。
報われる瞬間は、目の前だ。
ドMでよかった。
諦めないで、よかった。
つづく
