※2018年夏~秋頃の話しです。認知症診断から現在までを綴っています。
2018年、夏頃から夜寝る前の物探しが始まります。
それまでは、物探しはよくしてましたが、一人で探して一人で解決してたので、さほど問題なかったのですが、
必ず、夜寝る前くらいの時間に
「アレがないねん」
と私は呼ばれるようになりました。
始めて呼ばれた時、
母 「アレがないねん。どこいったんやろ。」
私 「アレって何なん?」
母 「アレやんアレ。分からん?」
血圧計を触ってるので、
私 「電池がないん?」
母 「違う。アレやんアレ。ココにあってん。」
普段から物の名称が出てこないけど、夜は一層ひどくなります。
なんやろ~。何探してるんやろ~。と思いながら、一緒にアレ探し。
母 「あったわ!」
見ると、血圧を測った後に記入する紙。
うん、まぁ、初日はあって良かったね!って思えました。
その翌日もまた 「アレがないねん」と呼ばれ、
結局、前日と同じく何か分からないままの捜索。
またもや母が見つけ、その「アレ」の正体は、携帯電話。
翌々日も呼ばれ、またもや「アレ探し」
何これ!?毎晩日課になった!?
もうねぇ、正体が分からないものを探すのってホント疲れる。。。
結局母が見つけた 「アレ」の正体は、スリッパ。
私 「あのさぁ、毎晩毎晩、色んな物探してるけど、急いで探さなアカンような物ないから。
なかっても、なんとかなる物ばっかり探してるから、ゆっくり寝て翌朝探そうや。
呼ばれるたびになにか体調悪いんかとドキっとするねん。」
母 「そんな毎晩探してるかな?
なくなったら気になって寝られへんねん!
分かった私一人で探すから。
もうアンタの事は呼ばん」
逆ギレです。
物の名称はちっとも出てこないのに、言い返す言葉はスラスラ出てきます
そんな事を言った事も翌日には忘れて、「アレ」探しは続きます。
毎晩ではなくなりましたが。。。
呼ばれる事にイライラしましたが、この頃は「もの盗られ妄想」的な発言はなかったので、まだマシだったのかなぁ…
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