先ほど、競馬の祭典日本ダービーが行われました。

ただ今、おぼえてないくらいの連敗中です。

もう止めようかな……。

蚊の鳴くような声で、およそ200回目のため息。

それが、何を思ったのか当り馬券を。積年の恨みを晴らすように。偶然ですが勝ってしまいました。

たぶん。すごく喜ぶだろうなぁと、昨日の予想の時点では思っていたのに。

やっと暗いトンネルを、向こう側の光を、その手に掴み取ったはずなのに。

現実は、こんなものかと虚しさだけが心を支配しています。

この感情はなんだろう?

外れすぎて、久しぶりに当たったから身体が慣れていない?

金額の問題?

ちなみに1レース600円ほどなので、家計の足しにも引きにもなりません。


自分が予想した馬がきた。その興奮を味わいたかった。

毎回そんな感じだったのに、外れた次の日の職場では、うらねこくん死相が出てるわ、また負けたのね、と傷口に塩を塗り込むような言葉で、その1週間を乗り越えてきたような部分もあるかと思います。


悔しさをバネに。いつか成虫になって、飛びまわる蝶の羽を持った人間。あるいは雲の上を歩くようなふわふわとした気持ち。


当たった時は、上のような気持ちに、さぞかしなるだろうと予想してはいたものの。

予想通りの馬は、1着と2着には来たものの。


飛べない自分が、心から喜べない自分がいる。

片足折れたバッタのように、弾まない感情と飛べない理由。


それ以上の暗雲が目の前に立ち込めそうな状況なのはたしか。

そこは、鞍上の騎手よろしく手綱をさばいていくのが人間として生きてゆくことの面白さにつながっていくのだと思います。


戸惑い。

自分の気持ちにウソはつけないけど、心が欲していないのもわかる。

ずっと暗闇を歩いてきた人間が、急にライトを当てられた時。人は戸惑う。


金額は全額寄付しようかとも、少しも思わないですが、次の虚しさを知るために、次のレースに使うんだと思ふ。


たぶん、こんな事をやりたいんじゃないんだ。

何かを悟ったような、気のせいのような。


人間の感情は複雑に絡みながら進んでゆく。

自分の存在はなんなのか?という問題意識を抱えて。


輝ける太陽とその裏の月の光のような。