ストレスによる腰痛のメカニズム

前回、心の問題が腰痛の原因になることがあると記述しましたが、その痛みのメカニズムはどうなっているのでしょうか?

人は痛みを感じると、脳にある側坐核が鎮静物質オピノイドを分泌してくれるのですが、この時体に過剰なストレスが掛かっていると、側坐核の機能が低下しオピノイドが分泌されなくなることがあります。

この様な状況下ではちょっとした痛みでも強く感じるようになり、腰の小さな痛みも腰痛と感じてしまうのです。
よって症状を改善させるためには、まずストレスを和らげてあげることが必要になります。

腰痛予防ウォーキング

ウォーキングは腰痛予防に最適な運動ですが、間違ったフォームで行ってしまうと腰痛が悪化してしまう恐れがあります。

【正しいウォーキングフォーム】
その1、猫背にならないように背筋をピンと真っ直ぐに伸ばします。
その2、あごを引き、10m先に目線を置きます。
その3、普段より歩幅と腕の振りを大きくします。
その4、つま先を真っ直ぐ前に向け、かかとから着地し、親指で地面をしっかり蹴り出します。

また、ウォーキングの際はフォームだけでなく靴も重要ですので、必ずウォーキング専用の靴で行うようにしましょう。尚、ジョギングシューズはウォーキングには不向きですので注意してください。


腰痛は誰にでも起こる

腰痛は誰にでも起こり得ます。なぜなら人は立っているだけで腰に負担をかけているからです。

さらに仕事や家事などにより腰の負担は増大します。日本では腰痛にならない人の方が珍しいのです。

腰痛を予防するためには色々な事に気をつけなければなりませんが、一番大切なことは筋肉の柔軟性を保つということです。

腰痛の多くは筋肉が凝り固まって発症に至りますので、ストレッチなどで筋肉の柔軟性を保つことが腰痛予防ににとって大切なことになります。




市販薬で腰痛治療

腰痛が辛い、しかし病院や整体院へ行くほどではないという方、市販の鎮痛薬で痛みを抑えてみてはどうですか?

「頭痛にバファリン♪~」で有名なあの薬も腰痛の痛みを抑える効果があります。

頭痛薬で?とお思いでしょうが、鎮痛薬の多くは、熱を下げる効果を持ち合わせているので色々な痛みに効果があります。

薬屋に行ったら、薬剤師さんに症状や使用している薬などの情報を伝えて自分に合った薬を選んでもらうわけですが、その時、肝障害、胃腸障害といった副作用の有無もしっかりと聞いておきましょう。

腰痛と結石

結石による腰痛はかなりの激痛を伴います。

結石が腎臓にある状態では痛みはありませんが、結石が尿管に入ってしまうことで腰に激痛が走ります。

突然、腰に激痛が走るため、ぎっくり腰と勘違いする事があります。

ぎっくり腰との見分け方としては、痛みが和らぐ姿勢がなく、安静にしても痛みが引かない点です。

残尿管や血尿が見られると結石の可能性が大きくなりますので、至急病院へ行かれる事をお勧めします。

簡単にできる腰痛体操

簡単にできる腰痛体操をいくつかご紹介します。

1.仰向けに寝て両手でひざを抱え込みます。そして背筋を伸ばすような感じで背中を丸めます。
2.仰向けに寝て片方(右)の足を腰を捻りながら、もう片方側(左)の床につけます。これを左右交互に行います。
3.四つんばいになって交互にアキレス腱を伸ばします。
4.横向きに寝て、上になったほうの足先を掴み、腿の筋肉を伸ばすような感じで後に引っぱります。
5.仰向けに寝てひざを曲げます。その状態でお尻と腰をゆっくりと持ち上げます。
6.両手をお腹の上に乗せて腹筋運動を行ないます。体を持ち上げるのではなくヘソを覗き込む程度で構いません。
7.うつ伏せに寝て背筋運動を行ないます。無理をせず上がる範囲でゆっくり行ないます。

回数は毎日できる回数を自分で設定して行ってください。重要な事は毎日続ける事です。

加齢による腰痛予防

年を取ると筋力や骨が脆くなり腰痛になりやすくなります。
ただ、年を取ることは避けられませんが腰痛を避けることは可能です。

老化によって筋力が落ちたのなら、ウォーキングや腹筋背筋などの運動により筋力を強化することで腰痛を予防することができます。

また、骨が脆くなるのなら脆くならないようにカルシウムの多いバランスのとれた食生活を送ることで腰痛を予防することができます。

確かに老化によって腰痛は起こりやすくなりますが、日々の生活を改めることで腰痛の発症を未然に予防することが可能となるのです。
危険な腰痛の見極めのポイント

ある日、突発的に激痛が腰を襲うぎっくり腰、本当に辛いものです。ただ2~3日もすれば痛みが引くことから、ぎっくり腰が起こっても病院へ行くことはなく放置しがちです。

私自身もぎっくり腰が起こっても「またか」と放置しています。 しかし、中には突然死につながる「ぎっくり腰」というものがありますので注意しなければなりません。

それは、大動脈解離・腹部大動脈瘤が引き起こすぎっくり腰(正確にはぎっくり腰に似た痛み)です。 大動脈解離とは血管の膜が剥がれる病気で発症時には激痛を伴います。

その激痛が場所によってぎっくり腰だと勘違いしてしまうことがあります。 腹部大動脈瘤とは大動脈に瘤ができて徐々に膨らんでいく病気です。瘤が破裂したときには悶絶するぐらいの激痛を伴います。

危険なぎっくり腰の見極めのポイントはズバリ「楽になる姿勢がない」です。 通常のぎっくり腰は横になったり立ったりすると楽になる姿勢というものが必ずあります。

ぎっくり腰が起こった際は、このポイントを憶えておいて病院を受診する参考にしてください。
腰痛と漢方

腰痛になると、消炎鎮痛剤や筋肉弛緩剤のお世話になる方も多いと思いますが、長期に渡り使用していると副作用として胃腸に障害をもたらすことがあります。

そこで今注目されているのが副作用の少ない漢方です。

通常の腰痛には、痛みを 抑える効果のある「シャクヤクカンゾウトウ」や冷え対策になる「ハチミジオウガン」が効果的です。

下肢に痛みや痺れ が起こる坐骨神経痛には「ソケイカッケツトウ」が効果的となります。

デメリットとしては、副作用が少ない変わりに効 果は薬よりも劣ります。

当然、人により効果のでない人もいますので、一向に効果が現れない場合には、薬に移行した方 がいいでしょう。
腰椎分離症・腰椎分離すべり症

腰椎分離症とは、文字通り腰椎が前後に分離してしまう病気です。その分離した腰椎が前方に滑り出すと腰椎分離すべり症と呼ばれます。

まだ骨が未成熟な子供に生じやすい病気で、特にスポーツに熱心な子供に多くみられます。

「骨が分離して」と聞くと少し恐いですが、腰椎分離症・腰椎分離すべり症を発症しても症状が出るとは限りません。

そのため腰椎分離症・腰椎分離すべり症を抱えながらスポーツで活躍している人はたくさんいます。痛みがある場合は、コルセットを使用して骨が癒合するまで安静を強いられることになります。

ただ、子供なら骨の癒合も期待できますが、大人になると骨の癒合が難しい場合があるため場合によっては
手術を検討するケースもあります。