薬物療法

・消炎鎮痛剤
いわゆる痛み止めで効果は個人差があります。胃炎などの副作用があります。

・筋弛緩剤
筋肉の緊張を和らげる薬です。めまいなどの副作用があります。

・プロスタグランジン製剤
血管を拡張し血液の流れを良くする効果があります。

・ビタミンB12
神経組織を回復させる効果があります。

・冷湿布、温湿布
痛みを和らげる効果があります。

注意点として長期にわたって薬物療法を続けると胃腸障害等の副作用を引き起こす可能性があります。
牽引療法の有効性

牽引療法は主に椎間板ヘルニアの治療で用いられます。痛みの元となっている椎間板の出っ張りを、体を引っ張ることで元に戻してやろうという治療法です。

牽引療法の効果は症状により有効な場合もあるようですが、その有効性は医学的には証明されていません。

また、牽引療法は腰痛を悪化させる可能性が指摘されています。

腰痛を起こしている筋肉はこれ以上筋肉が損傷しないように筋肉にロック(拘縮)を掛けています。 このような状態で無理やり体を引っ張ってしまうと腰痛が悪化する場合があります。

以上のようなことから、近年、牽引療法の有効性が疑われつつあります。
腰痛治療の注意点

ぎっくり腰などの急性の腰痛で痛みが強い場合、痛み止めの薬で痛みを和らげる事が有効とされています。

しかし慢性の腰痛に対しては痛み止めなどの薬を用いた薬物療法は控えた方がいいです。

なぜなら薬物療法は、その場しのぎの治療法であるため腰痛の根本治療にはならず、薬の長期間服用による胃潰瘍、肝臓障害、腎臓障害などの副作用が心配されるからです。

腰痛の根本原因を探し出し治療することが腰痛の完治につながります。
癖になる腰痛

腰痛はよく癖になると言いますが、腰痛は癖になるような病気ではありません。

腰痛を繰り返してしまう理由は生活習慣です。

腰痛が起こる原因の多くが姿勢、職場環境、食生活、運動不足などといった生活習慣の中にあります。

腰痛が癖になるということは、腰痛が良くなってもこれらの生活習慣を繰り返してしまうことにあります。

腰痛が治ったら(痛みがとれたら)、まずやるべきことは今までの生活習慣を改めることです。

そうすれば腰痛を繰り返すことはなくなります。

腰痛と治療機関


腰痛の原因は様々あり、中には病院へ行かなくてはならないという腰痛もあります。


通常の腰痛であれば数日で痛みは引いていくのですが、何週間経っても痛みがなくならなかったり、歩行・排尿・排便に支障が出る場合には、一度医療機関ヘ行って検査を受ける必要があります。


ただ、病院も万能ではありませんので、病院へ行っても腰痛がよくならない場合には整体、カイロプラクティック、針灸、接骨院などを試してみます。


腰痛の原因は様々であることから、その中から自分に合った治療院を見つけることが重要です。  

妊婦中の腰痛

妊娠中に初めて腰痛を発症したと言う方、多いのではないでしょうか。

お腹が大きくなってくると腰への負担が増加し腰痛になりやすくなります。さらに、お腹が大きくなってくると重心が前方に移動するため、さらに腰痛になりやすくなります。

また、出産まじかになると産道確保のため骨盤の関節や靭帯が緩みやすくなります。そのため出産まじかになると骨盤が緩みやすくなり、こちらも腰痛の原因となります。

予防法としては、コルセットなどありますが、基本的には産後の筋肉トレーニングにより腰痛を予防していきます。

変形性脊髄症とは?

変形性脊髄症とは、背骨の変形により神経が刺激され、腰痛や下肢の痛み・痺れなどの症状を引き起こす疾患です。

背骨が変形する原因は主に加齢によるもので、老化した骨は水分を失い骨棘と呼ばれる「ささくれ」のような物が出来やすくなります。

その出来たトゲが神経を刺激して上記のような症状を生じさせます。

治療法は症状の度合いにより、保存療法やブロック注射、手術が選択されます。
歩くと腰が痛くなりませんか?

背骨には神経の通り道である脊柱管とよばれる管があります。その管が、何らかの原因で狭くなり中を通っている神経が圧迫されることで腰痛や足の痺れを発症させてしまう「脊柱管狭窄症」と呼ばれる疾患があります。

歩くと痛みが酷くなり、前屈みになって休むと症状が和らぎ再び歩けるようになるという症状がある場合、脊柱管狭窄症の可能性が高くなります。

脊柱管狭窄症は骨が変形する疾患なので、変形した骨を元に戻すことは難しいため、治療の基本は保存療法が中心となります。

痛みが酷い場合は、薬・注射やを用いる薬物療法、患部を温めて血行を良くする温熱療法や装具療法などで腰痛の回復を計ります。 そうして、腰痛が再発しないように適度な運動で筋力を付けながら治療していきます。
危険な腰痛チェック

あなたは腰痛が起こったときに「いつもの腰痛だ」「すぐに治るだろう」と放置していませんか?

これは、とても危険な行為です。あなたの腰痛、もしかすると脊椎腫瘍、大動脈解離・瘤重などの重大な病気のサインかもしれません。

そのただの腰痛に以下のような兆候がありませんか?
・安静にしていても痛みが和らぐことがない。
・熱がある
・吐き気がする
・動悸がある
・食べているのに最近体重が減ってきた
・家族に前述した病気の既往歴がある
・痛み止めが効かない

ひとつでも当てはまる項目があるならば早急に病院を受診するようにしてください。
骨粗鬆症による腰痛

骨粗鬆症とは、骨の骨量が減少し骨が脆弱になる骨の病気のことです。推定患者は1000万人以上いるといわれています。

骨量は男女とも30代後半をピークに年々減少していきますが、元々骨量の少ない女性の方が骨粗鬆症になりやすくなっています。 実に80代女性の半数以上が骨粗鬆症状態にあるそうです。

症状が進むと寝返りをうっただけで骨折ということもあり、「ずっと腰の辺りが痛いなぁ」と思っていたら背骨が圧迫骨折を起こしていたということがあります。

そういったことにならないように、骨粗鬆症予防はしっかりと行なっておかなければなりません。

まずは、骨の元になるカルシウムを毎日の食事からしっかりと摂り、強い骨にするために適度な運動を屋外で行なうようにしましょう。また、喫煙、飲酒、過剰なダイエットは強い骨を作る妨げとなりますので注意が必要です。