前回の続きです。
書類選考の後、面接に進む方は一体全体どんな質問が出題されるのか
ドキドキですよね。
なんせ情報が出回ってないから対策のしようがない。
私も受験前かなり検索したんですが諸先輩方でブログに記してくれてるケースがほぼなく。。
><
ただ、だからと言って私が以下、書くことがそのまま同じように聞かれることも
ありえないと思うので、過去にこういう例もあったのか、の程度で参考にしてくださいね!
場所は麻布の韓国総領事館。
私は午後2時くらいが面接の指定時間でした。
服装は上下スーツで行きました。
東京で仕事していた時のグレイのカチッと系です。
指定時間よりかなり早めに行きました。
守衛さんのような係りの方に名前を告げて
名簿一覧のようなものに自分の名前をチェックした記憶があります。
そこには3,4名ずつを1グループとして30分位刻みで
今回の受験者の名前がずらーーとありました。
単純計算で、朝一からスタートして、夕方の遅い時間帯のグループまでいたので
100人前後は名前があったんじゃないかと思います。
数えられなかったので詳細人数は定かではありませんが、
書類選考後なのに、まだこんなに受験者が残ってるんだ、と正直焦りました。
その後、厳重な大使館総領事館特有の敷地外の待合室で待つよう指示されました。
この時部屋には私の前の時間のグループの方が数名いました。
男性も確かいたように記憶しています。
そして自分の面接時間少し前に女性の秘書のような方が
私ともう一人の同じグループの受験者の人を呼びに来ました。
本来はもう一人同じグループに居たようなのですが、
どうも遅刻?よくわかりませんが、時間までに3番目の方はいらっしゃらなかったので、
では2人でお願いします、と言われ、待合室から本館に案内され、
最後のトイレを済ませて、
厳かな THE 外交で使いますーー みたいなホテルの重厚感のあるドアを開け、
いざ面接へ。
面接官は3名。
恐らく2名は韓国の外交官で、1名は日本の独立行政法人の方でした。
韓国の面接官2名は最初、韓国語で質問をしてきました。
1)韓国生活において大変だった点
2)どうやってそれを克服したか
3)なぜ韓国語留学をして、またこの後韓国で大学院へ進学希望なのか
まぁオーソドックスなやつです。
それからは確か日本語に切り替わり、
(私の韓国語の限界)
1)尊敬する人物は誰か
2)もしくは感銘を受けた本
割と一般的な事を聞かれて拍子抜けでした。
ただ一番ドキッとしたというか
「やはり来たな」と思った質問が
日本人面接官の方からのもので
1)英語で全てカリキュラムが組まれてる国際大学院へ志望するなら
わざわざ韓国でなくても勉強はできると思うけれど、
あえて韓国の大学院で進学を希望する理由は?
といったものでした。
まぁ来ると思っていたので、準備した模範的な答えを伝えました。
正直にこの全額支給の奨学支援も魅力的だといった記憶があります。
そして最後にアピールや言っておきたいことはないかと聞かれたので、
さっきのままではまだ弱い、
他の文系の受験者にアピールポイント
負けてしまうと思ったので、
英語で以下のようなことを最後の場で立って面接官たちの目を見て訴えました。
「確かに私が学びたいことは必ずしも韓国でなければ学べない事ではない。
けれどもし、私を選出してくれた際には、私は自分のベストを尽くして学業に取り組む。
取り組んで、その結果もキチンと出せるという自信もある。アメリカ留学で一度それを学部時代に経験し、今回の韓国語学留学で韓国という国の少なくとも表面には触れたので、
学生生活をスムーズにスタートさせれると思う。」
日本語で書くとなんかすっごい自信家でおいおいって感じですが、
英語なので私も割とすらすら出て、
韓国人の面接官たちは頷いてくれ、
日本人の面接官は何かメモを取っていました。
質問はもう一人の受験者の方と交互の順番でおこなされたので、
時間の流れは割とゆっくりに感じることができたのも印象に残っています。
もう一人が答えてる間に脳内で必死に文章組み立てたりしてました。笑
確か「尊敬する人」は韓国では父親や母親と答えるのが一般的だとマシュマロに
言われていたので、それは使いませんでした。
あと当たり前ですが人物名をただ答えるだけじゃ「ふーん」で終わっちゃうかなと思い、
少しインパクトのある人を、と思って、
ダライラマ14世と伝えました~。
実際に彼の言葉や本に感銘を受けたし、
学部の留学時代、NYのチベット難民センターを訪問していたので、
それも絡めて、「こういうこともしました」というエピソード付でそう答えました。
そこでノーベル平和賞も受賞されているダライ・ラマに魅了されたと。
一瞬脳内で色々日韓関係に貢献した人名をばーーっと考えましたが、
正直あまり知らないのと、センシティブなイシューなのでやめておきました。
あと、なぜそもそも韓国へ語学留学を決めたのかの質問には
マシュマロが私のその理由の大きな部分を占めていましたが
それは伝えませんでした。
昨今、日韓カップルや日韓夫婦が溢れてる中、
特にビザ申請を取り扱う総領事館勤務の方達には
「おぉ」というアピールにはならないだろうと踏んでの選択でした。
むしろ言えば「恋愛が動機なんて不純」と判断されるのを警戒しました。
皆真剣ですしね。
でも大学院への進学は社会人生活を少し経験した後、いつか、と
ハタチ位から漠然とずっと思い描いてはいたので、
そこは偽りない気持ちで、
ずっと院への進学を希望していた点を理由と共に伝えられてよかったと思っています。
以上で面接の流れは終わりになります。
その後、Eメールで教育省から合格通知を頂き、
正式に色々動き出しました。
(健康診断や誓約書、もろもろを改めて)
合格者には同じ年に韓国で学ぶことになる奨学生の名簿一覧表が配られるんですが、
JAPANの欄に自分の名前があるのを確認するとやはり身の引きしまる思いがしました。
そして自分以外の日本人名5名がどこの大学院所属なのかも確認できて、
なんだか会ったこともないのに勝手に親近感を抱きました。
そのうち1人とは実際会って、今でもずっと仲良しです。
もはや同志。
本当に大切な仲間です。
自分とその子以外、どういった専攻者が多いのかまでは分かりませんが、
面接までの待合室で小話をした受験者の人たちには
テコンドーを学びたくてとか、
理系の研究系、
そしてやはり韓国語の先生になりたいといった志望動機の人たちがいました。
ふー。
まとまりなくつらつら書いてしまいました。
以上です。
最後にこれからこの奨学金試験を受けられる方へ。。
色々と複雑な国家関係が続く中、
それでも韓国への大学院へ進学を希望するのは、
恐らく確固たる信念をお持ちが故ではないかと勝手に想像しています。
自分の2年間を振り返って、
実際に、たくさんのイイ教授、友人、後輩にも恵まれましたが、
授業のふとしたトピックでそんなつもりはなくても日本をディスるような場面も
何度かは経験しました。
それでも私は国際大学院という学生の半分は外国籍で、
韓国人の学生らも留学経験があったり、幼少期海外で過ごしていた帰国子女もチラホラ
いたので、ニュートラルな環境だったと思います。
(歴史学科とかは鬱になるとうわさで聞きました。)
むしろ日本の良さや凄さを素直に認めてくれているともとれる。
(え? と思うような発言をする人たちも勿論いましたが。)
あと、良い友人だと思っていたのに、ふとした瞬間に出る日本への偏見発言に
落ち込んだりしたこともあります。
まぁそれはお互い様だな、と思い乗り越えられるようになるのに
ちょっとばかり時間かかりましたね~。
私も大分バイアスかかった目で見てたニュースや事件も結構あったので
反省も色々あるのですが。
マシュマロとも沢山議論しましたし。
でも!
今日まさにタイムリーに、韓国人の同期たちから電話があり、
1人は国際機関への就職が決まったという報告をしてくれて、
まじでーーーーー!!!おめでとう!!!!と叫んでしまう位嬉しかったです。
もう一人は、まだ就職活動中なんだよ、って報告だったけど、
前向きで、試験期間いつも励まし合って徹夜一緒にした仲なので、
あれ思い出したらまだ頑張れるべーー!!!うんうん!!と
カツ入れ合って電話切りました。
家族でもないのに、
この学校生活を過ごしてきた中で、
うわぁ~~><、ってこっちまで嬉しくなったり胸が切なくなったりする
友人関係築けたのは、私にとってはびっくりポジティブな方の誤算でした。
こんなのは進学前、期待もしてなかった。
私は結婚して今妊娠もしてて、
色々動きに制限が出てきてるけど、
発展途上国の為に役立ちたいと大きな志で、
親の反対も押し切って (しかもこの韓国で!)
頑張る彼女たちに本気の本気でエールを送ってます!!!!!
皆本当に性格いい子たちばかり!!!
そのうえ勤勉でぶれない意思も持ってて尊敬!!!
そして改めて
結局そういうイイ出会いが、自分を成長(できたかは別だけど)させてくれるんだな、って事を学んだ気がします。
だからこそ学校とか教育機関に限らず、
今後もイイ人イイ出会いがありそうってポジティブアンテナが作動したら貪欲に出ていきたい!!
だって類は友を呼ぶって言うしね!
引き寄せの法則じゃないけど、
要は自分次第か、って悟りました。
だから何が言いたいのかというと、
ストレスもめっちゃ受けたし、白髪も増えたけど、
韓国で学生生活送れて本当に良かったです!!!!!
こう思えて2年間過ごせたことに感謝、
こんな機会を与えてくれたこの政府奨学金プログラムに感謝です。
(*^o^*)
大丈夫です、こんな国同士の状況でも韓国で勉強したいと思える
強い意志とガッツがあればきっとなんとかなると思います!
同じ日本人として、この時代に韓国の学校で学ぼうとする皆さんを応援しています。
私でどこまでお役に立てるか分からないけど、
もし、何か質問あれば個人メッセージでも送ってください。
ここに書いてあること以上はもうあまり思い出せなくなってるけど、、、
できる範囲で返信します。
とにかく応援しています!
GOOD LUCK!!!!!!!
2017.2.28
ゆんとま。