いつも当院をご利用いただき、ありがとうございます。

今シーズンのインフルエンザワクチンにつきまして、当院での取り扱い方針についてお知らせいたします。

 

当院では、従来の「注射タイプ(不活化ワクチン)」のみを取り扱い、経鼻タイプの「フルミスト(生ワクチン)」は採用しない決定をいたしました。

 

鼻スプレー型の新しい選択肢として注目されているワクチンではありますが、当院が最も大切にしている「お子さまとご家族の安全性」の観点から、以下のリスクや懸念点を慎重に考慮したためです。


採用を見送る主な理由

1. 「水平伝播(周りへの感染)」のリスク
フルミストは弱毒化した「生きているウイルス」を鼻にスプレーするワクチンです。
接種後、鼻の奥から最長3〜4週間にわたりワクチンウイルスが排出されます。
実際に、接種したお子さまから周囲のご家族や接する方へウイルスがうつる(水平伝播)ケースが報告されています。
ご家庭に「乳幼児」「妊婦さん・授乳中の方」「高齢の方」「免疫力が低下している方」がいらっしゃる場合、知らず知らずのうちに影響を与えてしまうリスクがあります。

 

2. 重篤な副反応(脳症や神経系疾患)への懸念
国内の副反応疑い報告において、頻度はごくまれであるものの、接種後に脳症や脳炎、ギラン・バレー症候群(神経障害)などの重篤な症状を呈した症例が報告されています[cite: 1]。
当院では、こうした重篤な副反応のリスクを慎重に重く受け止めております。

 

3. 喘息や喘鳴(ぜんめい)のあるお子さまへの影響
鼻粘膜に直接投与するため、気管支喘息の既往があるお子さまや、ゼーゼーしやすいお子さまの場合、症状を誘発・悪化させるおそれがあります。(※米国等では2〜4歳の喘息・喘鳴の既往児への接種を推奨していません)

 

4. 主な副反応の発生頻度
国内のデータでは、半数以上のお子さま(59.2%)に鼻づまり・鼻水の症状が見られるほか、発熱や咳、まれにワクチン由来ウイルスによるインフルエンザ発症なども報告されています。


当院では、これまでの豊富な使用実績があり、安全性が高く確立されている「注射による不活化ワクチン」が、より安全であると判断しております。

 

皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。