お正月休みで熱がでたりすると
本当に心配になりますよね。
お母さんたちの不安が少しでも減るように、
どんな時に、救急外来に受診した方がいいのか、
目安をお書きしますね。
心配な時は、#8000に電話相談してみてくださいね。
発熱
39-40℃の熱があっても、寝れたり
飲めたり出来ていれば、経過をみても。
高熱だけで脳がダメージを受けることはありません。
ぐったりしてしまう、痙攣した場合は、
受診してください。
解熱剤は、病原体をやっつけるために身体が反応
して熱を出しているので、無理に下げる必要はありません。
インフルエンザの検査は、38℃以上の高熱がでて
8時間経っていないと検査できませんので、
ご注意を。
咳や鼻水
基本、風邪薬は症状を和らげるだけ
のもので、根本の治療にはなりません。
病原体を出そうと咳や鼻水もでているので、
無理に止める必要はありません。
咳が悪化してくる場合は、気管支炎や肺炎など、
風邪が悪化してきている可能性もあるので、
受診してください。
鼻水がぐずぐずする場合は、中耳炎を合併しやす
いので、できれば吸引を。
耳を痛がる、機嫌がずっと悪い、(微)熱がずっと続く場合は、
中耳炎を合併している可能性があるので、受診してください。
風邪薬だけのために受診する必要はありません。
他の病気をもらってしまう可能性が・・・。
嘔吐
吐いた後は、2-3時間は絶飲食です!
ここで飲んでしまうと、
吐き癖がついてしまうことも。
3時間して、吐き気が収まっているようならば、
常温のイオン水や出し汁など、
少量ずつあげていきましょう。
塩分と糖分を摂っていくことが大切です。
キャンディーもこういう時は可!
冷たいアイスなどはおなか
痛くなっちゃいますよ
30分毎に量を少しずつ増やして、
ある程度の量が飲めるようになったら、
食事です。
おかゆ、おじやなど
消化の良いものを少量に分けて、
食べていきましょう。
下痢
消化の良いものを食べていきましょう。
離乳食の場合は、ひとつ前の形態に戻して。
乳製品は少なめに(乳児の母乳やミルクはOKです)。
けいれん
初めての場合は、救急車を呼んでOKです。
2回目以降の場合は、
3分以内、左右対称のけいれん、
意識の回復が早ければ、
熱性けいれんでよいと思いますので、
次の日救急外来の受診でもよいです。
けいれんが3分以上続く、
左右非対称のけいれん、
意識がなかなか戻らない、
1日に何度もけいれんを繰り返す場合は、
救急車を呼びましょう!
基本、風邪の8-9割はウイルスが原因です。
抗生剤は細菌にしか効きませんので、
根本治療は、自宅でゆっくり休んで、
栄養あるものを食べること。
リラックスして、過ごすことが、
いちばんの治療です
帰省など控えている方も多いと思いますが、
体調不良の時は、お子さんにとっては
自宅がいちばん安心する場所です。
無理してしまうと、免疫力が低下して、
長引いてしまったり、悪化しかねません・・・。
薬でどうにか治せるものでもありませんので、
ご両親が体調管理してあげてくださいね