あの星はわたしの視線に気づいていない -17ページ目

あの星はわたしの視線に気づいていない

モノ書きになりたい人間による、心のメモ。

「この先生に診てもらえば必ず安心出来て良くなる」

そう思えるかかりつけ医があたしにはいる。
赤ちゃんの時から30年間、ずーっとお世話になっている女医さん。
日赤病院勤務の後に、独立開業。


我が家からは決して近い場所にある病院ではない。
チャリで急いで30分強。
それだけ離れていても、あたしはこの先生に完全なる信頼をおいているため、ここへ通う。
喘息だの、アレルギーだの、心因性の病気だの、全てをわかってくれているので安心。
スタッフも全員顔見知り。
まさに「憩いの病院」である。


今年もインフルエンザ予防接種の季節がやってきて、当然の如くいつもの病院に行く。
中に入ると、何かが違う気がした。
少し改装したのかな?
そう思いながらキョロキョロしていると、受付のスタッフも知らない人ばかりなことに気付いた。
「あれ?」
不安がよぎる。
待合室の奥を見ると、別の病院の先生が代診を行っていると書かれた部屋が目に入った。
「まさか、経営代わった?先生いないの?」
益々不安になる。


しばらく待った後、中待ち合いに呼ばれる。
血圧を計ってくれる看護師さんも初めて見る人。
心細くてしかたなかった。

そして診察室に呼ばれ、中にいたのはいつもの先生。
あたしに「治るmagic」をかけてくれる先生。
「何かいい報告してくれるのかしら~?」
と、浮いた話のないあたしに茶目っ気たっぷりの顔で尋ねてくる。
なんか安心した。

予防接種を打ってもらいながら、思っていることを口にしてみた。
「雰囲気がメッチャ変わっててビックリしました!」
先生は笑いながらこう言った。
「フフっ、驚いたでしょ。実はね、あたし暫く休業していたのよ。今年の4月5月ね。」

まさか、病気?
慌てて顔を覗き込むと、先生はこう続けた。

「区切りよ、区切り。私、65歳でしょ。定年退職。一度ちゃんと定年退職してゆっくり休んだの。ちゃんと着物を着てキレイにしてもらって、写真撮ってもらったりしてね。医者を辞めるか、まだまだ続けるかを考えたんよね。」

意外な言葉が返ってきてビックリ。
と同時に、なんてカッコエエんやろうって胸が熱くなった。
そしてこう続けた。

「で、やっぱり続けることにしたん。今度は全く新しいタイプの先生と一緒に、協力し合って医療をしようと思って。だから、こうやって新しいスタート切ったのよ。私の第二の人生が始まったの。今まで生きてきて、見つからなかったのはダンナだけ(笑)」

そんな話をしながらケラケラ笑う。

涙腺がゆるんで目頭が熱くなった。
だって、オトコマエすぎるから。
一度も結婚せずに、人の命を救うことに命を懸けてきた女医さん。
区切って、考えて、でもやはり人の命を救い続けるという選択肢を選んだ。
あたしのかかりつけ医がこの先生でほんまに良かった。
強く、強く、そう感じた瞬間だった。

先生は昔からあたしに言う。
「あなたは一人っ子やから、信頼できる大好きな人に出会って結婚しなさい。」

と。
でも、必ずこう付け足してくれる。

「でも、あなたが昔から言ってる夢は、小さい器で満足したらあかんよ。人と同じことをしてはいけない。あなたにしか出来ないことをやりなさい。自分が信じるものを書き続けなさい。」
ってね。



体が弱いくせにやりたいことに溢れてて、
次はあれだこれたって、散々いろんなものに足を踏み入れて。
頑固で強情で自分の考えを曲げられない。
そんなあたしを知ってくれている、大切な主治医。


続けるという選択肢を選んでくれて、ほんまに良かった。

イキイキした表情が目の奥に焼き付く。
区切りをつけ、それでもやはり自分の信じた道を歩もうと決めた先生の決意に心が揺さぶられた。


先生、ありがとう。
そしてこれからも、よろしくね。

新日鉄の体育館より奥には行ったことがなかった。
堺という街。
よくバレーボールを観に七道から歩いたけど、今回は違う目的で堺に訪れた。

行き先は、J-GREEN堺。
サッカーのナショナルトレセンである。

ココに来た目的はただ一つ。
森岡茂監督率いる、FC大阪の試合を観ること。
去年からずーっとずーっと「観に行きたい」と言っては予定が合わず。
予定が空いていても、時間的な壁がはだかって、自分ちの田舎っぷりが身に染みるだけで観戦は実現せずのまま。
ようやく今回観に行けることになって、電車とバスを乗り継ぎJ-GREENへ。

広い敷地に、たくさんのサッカーコート。
子供から大人まで、いろんなチームが試合をしている。
所々で学生リーグもやっていて、大学時代にサッカー部でマネージャーをしていたあたしの血が騒いだ。

今年はあまりサッカーを観ていない。
こんなにも観なかったのは、今までにないんじゃないか。
久しぶりに訪れるグラウンドに少しだけ引け目を感じたりしたけれど、そん不安は雨上がりの芝生の匂いがかき消していってくれた。


大阪府社会人リーグの最終戦。
勝てば全勝優勝となるFC大阪。
コートの外にある、まだ少し雨粒が残るベンチに腰掛ける。
人はまばら。
でも、コアなファンと思われる人が周りには座っていた。
超若葉マークのあたし。
万博では定位置となっているゴール裏から観戦。
ここからは、試合はもちろん指揮を執る監督の姿も見える。


グラウンドより少し斜めに下がっているベンチからは、グラウンドをちょっとだけ見上げる形になった。
見易い体勢を探してベンチを前にしてみたりゴソゴソしているうちに、サクサク二点も入る。
そこから安心して見てられるのかと思いきや、なぜかハラハラするシーンの連続。
もどかしいーっ!
でも、結果は6-2でFC大阪の勝利。
勉強不足で選手の名前を全員覚えているわけじゃなかったけど、初めてだけど楽しい初観戦となった。

試合後に、監督と少しだけお話する機会があって。
約10年ぶりに言葉を交わしてド緊張。
でも、相変わらずこんないちファンを大事にしてくれる、優しくて素敵な方で嬉しい気持ちが溢れる。

最初にファンになったのが、あたしが小学生の時。
かれこれ18年くらい見てきてるんやな。
なんだか感慨深い。
こんなにも長い間応援出来ているって、素敵なことやな。
ものすごいパワーをたくさんもらった。
諦めなければ、夢は叶う。
そう励まされた気がした。
これからは監督として活躍する姿を、ずっと応援してゆこうって改めて思った一日。



あったかい気持ちに包まれ、心地よい疲労感を引き連れて家路に着く。
何年経っても変わらないもの。
それは、サッカーを見たあとの充実感であったり。
幸せな気持ちであったり。

あたしの人生には、やっぱりサッカーがなくてはならない。
これは、誰も覆すことのできない原点。

日々、職場で流れるFM802。
何気なく聞いていると、懐かしい声が聞こえた。
MBSの、河田アナ。
なんで?
中島ヒロトと、河田アナのコラボ。
思わずラジオの側まで行って、耳を近付ける。


どうやら、ぷいぷいファミリーで出した新曲の宣伝だったらしく。
続いて、西アナの声が聞こえた。
時計を見ると、17時過ぎ。
17時台のエンタメコーナーで、スタジオと繋いだんやな。
「それでは中島ヒロトさん、どうぞ」
みたいなテロップが出たのかな。
なぁんて憶測。
ラジオから流れる西アナの声の向こうから、スタジオにいる出演者の笑い声も聞こえた。
生放送中のテレビとラジオを繋ぐなんて、なんて粋なことするんやろ。


仕事中に、MBSアナの声を聞くなんて。
懐かしいすぎる。
毎日聞いていたのに。
凄く近くで仕事していたのにね。


あたしが、生涯のうち夢に一番近い場所にいた頃のお話。
希望に溢れていた頃のお話。
おいしいうたのキャンペーンをしていた去年の記憶が蘇る。
あれは、儚い夢やったんかな。
なんて思うことがある。

でも、一瞬で分かった河田アナの声。
やっぱり、身体に染み付いて離れない「夢の場所」の記憶。


さ、前向こう。

器械体操→サッカーという経歴を持ち、
ガッチリ骨格に、サッカー足(短くO脚)。
そんな父のDNAをふんだんに受け継いだ残念なあたし。
肩幅はもちろん、全体的に骨太。
華奢な女子に憧れ続けたものだ。

最近、友達が薦めてくれた「カーヴィー」。
星の?
いえいえ、巷で流行りのあのダンスですよ、奥さん。

実は母が持っていて、活用していないようなので借りてやってみることに。
これがなかなか楽しくて良い!
三日坊主のあたしも毎日続いており、もうすぐ1ヶ月。
実際にお腹まわりが少し引き締まったし、サッカー足(と呼んでいる)が少し細くなった気がするもんだかからいい気にもなる。


しかし、母が言う。
「筋肉質やし、細くなるんちゃうくて、やればやるほどにガッチリするんちゃう?そんな気がしてきた」
と。

なぬ~?

と言い返したいところだけど、実際に華奢とは程遠く、どっちかと言えば、本来の体育会系女子になりつつある。
骨太でガッチリさんは、華奢女子にはなれないのか?

そんなことは憶測に過ぎない、と思いたいところだが…。
最近、前にも増して、肩幅が広くなった気がする。。。
洋服の肩回りが苦しい気がする。。。
これ以上逆三角形になったらどうしよう!

「俺の肩に寄りかかりなよ」←なんで標準語?
なんて絶対に言ってもらえない!
「あたしの肩、使っていいよ。受け止めたるから」
このセリフが似合ってしまう状況やんっ!

はぁ。

ショルダーって言われたらどうしよう(笑)
ロバート秋山みたいや。


そんなことを考えつつも、やはり今日もガッツリトレーニング完了。
絶対に続けちゃるねん!


いいねん、体育会系女子のままで。



ときめいたものだけを残す。

なんて、実行できたら片付けに苦労はしない。
衣替えをキッカケに、生まれて初めてリサイクルショップに行くことにした。
何年も着ていない服。
サイズが変わって着れない服。
デザインが古すぎる服。

手に取って、ときめいたものとそうでないものに仕分け。
あたしは、どんなものにも思い入れがあってときめいてしまうから、なかなか絞れない。
でも、このままでは新しいものが入らなくなってしまう。
思い出に浸りながらも、一生懸命仕分けをする。

夕方、母と娘分だけでポリ袋6個にもなった。
車に詰め込んで、いざ、リサイクルショップへ。

受付を済ませて、査定を待つ。
しばらくして、あたしらの荷物を開けるスタッフ。
手際よく、三分類。
学生時代によく着ていた服。
どこどこへ遊びに行った時に着ていた服。
いろんなことを思い出しながら、その作業を見ていた。

今までありがとうね。
そんな気持ちを込めながら。


査定額は、シングルCD一枚分くらい。
思っていたより高くてビックリした。

でも、査定額よりも思い出の方が多いということは確かな真実。