あの星はわたしの視線に気づいていない -16ページ目

あの星はわたしの視線に気づいていない

モノ書きになりたい人間による、心のメモ。

「えっ、俊輔戻ってくるの?」

あたしの一番の理解者であり、大好きなおじいちゃんがこの世を去る数日前。
あたしが言った
「中村俊輔が日本に戻ってくるよ」
の言葉にふっと身体を起こし、しっかりした口調でおじいちゃんはこう言ったのだった。

野球も好きだけど、あたしが愛してやまないサッカーはもっと好きで、家に遊びに行った時はいつも一緒にテレビ観戦していたおじいちゃん。
そんなおじいちゃんは、天国に居住地を移した今でもサッカーが好きに違いない。

3日はおじいちゃんの月命日。
翌日に橿原公苑陸上競技場に行く予定のあるあたしは、お墓参りも兼ねて京都のおばあちゃんちを訪ねた。
一人でお墓参りに行くのは初めてだった。
昔なら怖くて行けなかっただろうけど、今は平気。
お水をかけてあげて、近況報告。
「まだまだ夢追い人やめられへん」
と結果報告。
きっと
「それでいいよ」
って頷いてくれているはずだ。
ここへ来ると落ち着くのだ。

そして、携帯を取り出してワンセグをつけた。
優勝争いのJ1最終戦。
浦和×柏が流れる。
それを墓前に向けて一緒に見た。
柏が勝ったら優勝なんよ、
浦和は降格の危機やってんよ、
ガンバは西野監督最後やねんよ、
思わずそんな説明をしてしまう。

しばらくしたら、
『ガンバ大阪が逆転しました』
という他会場の途中経過が入った。
「よっしゃ!」
思わず声に出してしまったその時。
「ヤッタなぁ!」
というおじいちゃんの声が聞こえた気がした。

うん、きっと言ってくれたよねぇ。
ありがとう。

曇天からは今にも雨粒が落ちてきそう。
傘を持っていないあたしは、携帯をポケットにしまい「また来るね」と言ってお寺を後にした。
近所のケーキ屋さんで、おじいちゃんの分も含めた人数分のケーキを買って。


少しの時間だったけど、一緒にサッカー観戦が出来て嬉しかったよ。



「そこにはいない、眠ってなんかないって言ってるやん」
って、秋川雅史さんにツッコミ入れられそうやけれど(笑)


確かにそうやな。
いつでも傍にいてくれてるんやもんな。

それでもあたしは月に一度は必ず、電車に揺られて、3時間かけて、千の風に会いに行く。
また、サッカーの話もしに行くね。

お笑いの作家を目指して、学校に通っていた頃。
松竹芸能の女性漫才コンビ、チキチキジョニーが講師として来てくれたことがあった。
ネタも面白くて、サッパリしていて話しやすい二人に、とても好感を持っていた。

でも、彼女たちの漫才台本を企画している途中で、職場の部署異動があり学校に通えなくなってしまったあたし。
「次はここをこう直したらいいと思うよ」
と、二人からアドバイスをもらって直しかけのまま。
凄く不完全燃焼のまま去ることになってしまった。
当時持ち歩いていたネタ帳には、その時に準備をしていた言葉たちがたくさん並んでいる。
石原さんのブログを見て思いついてテーマにした「ブログの女王」という漫才台本。
懐かしいなぁ。


そんな二人が、「THE MANZAI」の決勝に名前を連ねているやんか!
50組に残っていることは知っていたし、決勝に残ってほしいなって思っていたけど。
今朝、メンバーを見て、凄く嬉しい気持ちでいっぱいになった。

全国に、女性漫才師のパワーを見せつけてほしいなぁ。
頑張ってほしい。
ほんまに、おめでとうの気持ちでいっぱい。


12月10日が、ますます楽しみになってきた。


着物を着て、雅に京都散策をすること。
これ、結構前からの夢の一つでして。
数年前に嵐山で舞妓体験をしたから、今度は普通に着物を着て散策をしてきました。
みゆ姉さんと一緒に。
 
 
北野天満宮さんの近くにある「鳥よし」さんというお料理屋さんで、
着付け
ヘアメイク
19時まで散策可能
+α名物の親子丼付き
これで2,940円という素敵すぎるプランがあって、姉さんが予約してくれたのであ~る。
 
まず、これが親子丼。
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とろっとろの卵が絶妙で、柔らかい鶏肉が味を引き立ててる!
今までの人生で食べた親子丼の中で、一番美味しかった☆
 
何回でも食べたい!
そう思う絶品でお腹を満たした後は、いよいよ着物に変身♪
普段着ない色を…と思ってあたしはピンク色をチョイス。
帯は紺色でキリッと。
みゆ姉さんも、これまた普段とは違う水色をチョイス。
大阪から姉妹で来ていた元気なお母さん方のアドバイスもあり、ステキな着物を選ぶことが出来た。
 
雨の予報にドキドキしていたけど、みゆ姉さんの晴れ女パワーが炸裂して少し陽が射すお天気に。
ピンクと水色のパステル姉妹が最初に向ったのは、金閣寺!!
あたし、多分人生初。
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紅葉もしていてすごくキレイだった!
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けど、外国人観光客さんに「これでもか!」ってくらい写真を撮られてビビリ気味。
姉さんも完全に怯えちゃってました…。
でもやっぱ、着物って日本の象徴なんやなぁと実感。
2年前の舞妓体験の時もすごかったしなぁ。
 
しばらく歩き、庭園内にあるお茶屋さんでお抹茶とお菓子をいただくことに。
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寒空の下、甘いお菓子とあったか~いお抹茶に癒されたwww
やっぱ、和ってええなぁ。
 
金閣寺を後にして、和雑貨屋さんでちりめん小銭入れを買ったあたしたち。
アルファベットやモチーフのチャームを付けられるということで、名前と星と月を入れて完成。
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色違いの姉妹お揃いグッズです♪
 
 
次に晴明神社を参拝。
この時はもう辺りは宵闇に包まれていて、神秘的に浮かび上がる鳥居にうっとり。
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姉妹揃って星が好きなので、星がいっぱいの晴明神社にテンションが上がりました。
ちなみに、「勝守」を買ってみた。
いろんなことに勝ちたいので。
 
着物返却は19時。
まだ少し時間があったけど、早めに帰ってゆっくりしようということになり
「ここから近かったよね」
と、徒歩で帰ることに。
この時、まだ17時。
いろ~んな話をしながら、大通りをどんどん歩いたけど…なんか雰囲気が違う。
目の前の道路標識を見たら、左折したら金閣寺って書いてる!?
立ち止まって、スマホのナビをONにしたら全く違う場所を歩いていることに気付いたあたしたち。
そこから着物でずんずん歩いて、なんとかかんとか帰り着いたのが18時過ぎ。
どうやら左折しないといけない所を通り過ぎ、北へ北へと進んでいて。
帰宅後に地図を見たら、着物でよくこんな所まで歩いたな!てな場所を歩いていたのでした。
 
京都は好きだけど、道が難しい!!
碁盤の目というけれども…。
山が北で海が南の神戸に慣れている者としては、感覚が掴めませぬ。
 
 
でもでも、着物で京都散策すごく楽しかった!!
桜の季節にまた行きたいな。
みゆ姉さん、素敵な企画をありがとうでした!!!
 
「トレーニングシューズの底が剥がれてる」
そう気付いたのは、練習開始直前の更衣室。
久々に参加させてもらうことになったフットサルコートにて。

大学の体育会サッカー部のマネージャーになった時から履いている、思い出深いトレシュが遂に役目を終えた。
いつからこんな状態なんやろう。
つまりは、そんなことにも気付かないぐらい、フットサルに行っていなかったのだ。
仕方なく、受付でレンタルシューズの手続きをした。


練習試合中の骨折からすっかり疎遠になり、復帰のキッカケもなく月日が過ぎていた。
買ったユニフォームも、タグが付いた新品のままタンスで越冬。
すっかり知らないメンバーが増えてしまい、その他いろいろと戻りにくくなったチームに別れを告げたのが今年の夏。

それでもたまに
「やりたいなぁ」
なんてほざくあたしに、別の仲間が声を掛けてくれた。
発足したばかりの新しい女子チーム。
その、第一回目の練習だという。
ゴレイロ(ゴールキーパー)専門のあたしは女子チームでしか活動出来ないため、絶好のチャンス。
ちょうど予定も空いていて、参加させてもらうことになった。
危うく二度目の越冬になりそうだった、新品のユニフォームを着て。


女子部とはいえ、両チームの男性プレーヤーが大勢でサポートしてくれている。
「ハジメマシテ」
な方が半数以上で、隠れ人見知りなあたしは大丈夫か?と思ったけど、そんな心配は数分で消え去った。

気さくで、親切丁寧。
電気屋の謳い文句みたいな、ベタな表現しかできなくて申し訳ないけど。
この表現が一番シックリくる。
なにより、陽気で楽しいのが印象的だった。
この日はベテランのゴレイロさんが4人もいて、ほんま丁寧に指導してもらった。
あたし、贅沢すぎ。
ナマで横っ飛びを見た時は、かっこよすぎてポカーンと口が開いていたに違いない。
ゲームでは、その師匠さんたちがゴールの裏についてアドバイスをしてくれた。
あたし、マジで贅沢すぎ。←二度目
そして、やっぱりこのポジションが好きでたまらないと実感。
「懲りへんなぁ」
前の怪我を知っているおじいちゃん、天国でそう笑っているに違いない。


でも、いいの。
趣味であれこんなことできる日が来るとは、夢みたいなことやから。


あたしが新しい仲間とフットサルをする時、必ず越えないといけないことがある。
それは、喘息の発作が起きるかもしれないから、自分のペースで休ませてもらうと伝えることだ。
言い出すのはかなり勇気が要る。
伝えないといけないけど、
「もしかしたら、言わなくても大丈夫なんじゃないか」
という淡い期待が心の中で割合を増す。
腫れ物に触るように扱われるのは絶対イヤだけど、自分で守らなきゃ誰も守ってくれない。
周囲に迷惑をかけるのだけは避けたい。
例えビギナーチームであれ、これを伝えないとあたしはコートに立てない。
だから、結局は話すんやけれど。


まずは、チームリーダー(とおぼしき人)にカミングアウト。
快く受け入れてくれた。
それでもいいって言って。
ただそれだけのこと。
でもそれがどんなに嬉しいことか、きっとみんなには分からないやろう。


次に、ゴレイロの師匠さんたちにカミングアウト。
「もちろん、構わんよ」
と言う反応の他に、以外な言葉が返ってきた。
「大丈夫。俺も喘息持ってるから。わかるで」
ガチで理解してくれる人がいるなんて、どれほど心強いんやろう。
危うくちょっと泣きそうやったけど、次に最年少が言い放った
「俺はないけど、それでもフィールド走られへんから大丈夫(笑)」
っていう言葉がその場を笑いに変えてくれた。

「このフィールドを、あんなにも走れたら気持ちいいやろうな」
なんて、フィールドプレーヤーを見ながらよく考えていた。
でもこの時、その考えを辞めようって思えた。
永遠の憧れだけど、あたしにはこんなに好きなポジションがある。
また、こうやって立てる日が来たのは幸せなんやなと。
強く思った瞬間だった。


月に一度程度。
劇団もあるし、どこまで出来るか分からない。
それでもこうやって、受け入れてくれる人がいるって幸せ。

人生一度きり。
欲張りなあたしは、まだまだやりたいことに貪欲に突き進む。
何が正しくて何が間違いか分からないけど。
I Love Footballドキドキ
これは間違いない。



ふてくされていた自分に言ってやりたい。
想像よりも楽しい将来やから、歩くの辞めたらあかんよ。
真っ直ぐ進んでおいでって。

15のあたしに。

阪神・淡路大震災の爪痕が残る、ガタガタになったスタンドに囲まれた神戸中央球技場。
当時はここがステージだった。
何度通っただろう。
何度笑って、祈って、泣いただろう。
お正月の風物詩、全国高校サッカー選手県大会の兵庫県予選。

設備は変わったものの同じ場所に立地するホムスタ。
今はここが決勝のステージ。


市立西宮vs神戸弘陵。
もう10年以上も前のことなのに、今でも思い入れがあって応援している神戸弘陵。
久々に決勝に駒を進めたご贔屓チームが全国に行く瞬間が見たくて、劇団の稽古を終えてからダッシュでスタジアムに駆け込んだ。

高校生の試合だとは思えないくらいの満員の観客。
応援団の上の方に座って観戦。
久々の高校サッカー。
ドキドキした。


チャンスがあるのに決定力に欠けるシーンや、ゴール前での心臓が縮みそうなシーンに、幾度となくヒヤヒヤドキドキが押し寄せてきた。

両者一歩も譲らないまま、前後半の80分が終了。
試合は延長戦へ。
延長後半1分。
市立西宮の先制が決まってしまう。
「このままやと負けてまう」
そう思った延長後半8分。
待ちに待った弘陵の同点弾が決まった!
思わず、ここ最近でイチバンの大声が出た。
一気にボルテージが上がる観客。
しかし間もなくして延長戦が終了。
試合はPK戦へ。

PK戦の異様な緊張感。
両チームのイレブンがセンターライン上に並び、いよいよ決着が始まる。
泣いても笑っても、これで決まる。
思わず手を合わせ、力をこめて祈る。

先攻は弘陵。
一人目が蹴ったボールは、ゴール左隅を外れて外に出た。
一瞬ゴールのように見えたけど、それはネットの外だった。
その場にうなだれるグレー色のユニフォーム。
視界の端から仲間のGKが走って駆け寄り、肩に手を掛け支える姿が見えた。

後攻が決めて、二本目は両チーム成功。
三本目は、相手GKに阻まれ外へ弾き出される。
後攻は成功。
そして四本目。
成功させても、後攻を止めなければ負けが確定する。
長い長い一瞬がスタジアムを包み、次の瞬間ゴールネットが揺れるのが見えた。
相手応援団の、悲鳴にも似た大歓声が遠くに聞こえる。

試合終了。

グレーが、へたりこんで、顔を覆って泣いていた。
その横で、お祭り騒ぎの相手チーム。
PK戦後のよくある光景。

肩を落としながらチームメイトが引き上げた後、キッカーを励まし続けたGKがしゃがみ込み、顔を覆ったまま立てなくなっていた。

一人目が外した時に、真っ先に駆け寄って何を話したかは判らない。
「大丈夫!俺が止めてやる」
のような言葉をかけて励ましたのかもしれない。
スタッフに支えられ、ようやくフィールドを後にする姿を見ていると涙が出た。



最後のロッカールーム。
何を想ったんやろう。
何が心に焼き付いたんやろう。


あたしの大切な想い出の最後のシーンもPK負けだった。
けれども、二年連続で選手権に出たのは凄いことやったんやなと振り返る。

優勝の大騒ぎが残るスタジアムには、ゆずの「栄光の架け橋」がBGMとして流れていた。
この名曲を、こんなにも切なく聞いたことは今までにない。

でもね。
久々に決勝を観に行かせてくれてありがとう。
PK戦まで夢を繋いでくれてありがとう。


あんなにもいた観客は、潮が引いたように消えていった。
その光景を、ぼーっと見つめる。

夢の残骸を拾うかのように、スタンドの清掃作業をするスタッフ。
挨拶を交わす父兄会。
前の方の列には、名残惜しそうにフィールドを見つめる女子中高生グループもいる。
あたしも同じことをしていた。
何年経っても変わらない光景。
なんだかそれを、見ていたかった。


その横に、

15年前のあたしを見たような気がしたから。