はい、と答えてブースに入る。
面接官は20代後半位のイケメン。なんとなく上昇志向高そうだなと思った。
失礼します、と声をかけ履歴書と予約票を提出し、イスに座る。うわああ緊張してきたあああ。
面接官が「ではまず履歴書を拝見します」と言い、履歴書をガン見する。ときどきうなずいたり、「ほう…」とかなんとか声を漏らす。
この間俺ぼけっとしてるだけ。つーか恥ずかしい。
2分位たってから、ようやく面接官が面をあげ、「じゃ、はじめましょうか」と言った。
その瞬間緊張が最高に達する。ええと自己PRからか?それとも志望動機?ヤバイ、頭こんがらがってきた…
「それでは、まずは当社の沿革から説明します」
え?
せ、説明?め、面接は?
俺の疑問など知らんとばかりに面接官は会社概要についてしゃべりまくる。
ちょっ、ちょっと待て。面接じゃないの?あれ?
結局そのまま15分過ぎてしまった。
「それでは、○○様は選考に進まれるということでよろしいですか?」
最後にそんなこと言ってきた。内心では選考もなにも、今がその選考じゃないのかよ…と思っていたが、そんなこと言えるわけないので「はい、ぜひ御社の選考会に参加したいと考えています」と言って、終了となった。
日時は追って連絡するらしい。
面接が終わり、しばらく会場をウロウロしながら考える。
なんだよ、面接会とか言いながら、実態は説明会みたいなもんじゃねーか。つーかこんな形式なら最初の説明会いらねーじゃねーか…
いや、もしかしたらあそこが特別だったのか?
そう思い、俺はまた順番待ちの少ない企業を見繕って面接を受ける。今度の企業はクリーニング会社。店舗の従業員が欲しいらしい。
が、ここも同じだった。一言二言質問されて、その後はずっと会社の説明。社長の理念とかどうでもいいよ…
完全にやる気が無くなってしまった。
この時期にちんたら合説受けるヒマなんてない。俺は帰ることに決めた。
冷静に後から考えてみると、たとえ説明会でも一日で多くの企業と関わりを持てるので、普通に就活するよりはるかに効率はいいのだが、その時の俺はとにかく早く帰りたかった。
その後の俺の行動は迅速だった。すぐさま会場を退出し、駅に向かい、私鉄に乗って地元に帰った。
以上、体験記終わり。
いや~…自分のことながらひどい。ひどすぎる。
なんで帰るかな…。普通にそのままたくさん企業回ればいいじゃん…。
自分に不都合な事態が発生すると受け入れずに逃げる。完璧な悪癖だ。
現在この面接会(説明会)から一週間経過。その間受けた面接はわずか二つ。しかも多分落ちてる…
本気で笑えない状況になってきた。まじで根性入れ替えて真剣にやる!
でも明日になればこの決意をキレイさっぱり忘れてるんだろうな…
あ~~~もう寝る!
