昔、プレステのソフトでジョッキーゲームをしつこいぐらいプレイした。


良く出来たソフトで、まずスタート時にインジケーターが現れて、スタートに併せてタイミング良くボタンを押さないと大幅な出遅れをすることになる。

これをやりながら、いつもスタート抜群の武豊やルメール騎手の技量は尋常じゃないと感嘆してた。


そして、個々の馬のスタミナやキレ味もうまく細分化されていて、例えば一瞬の脚しか使えない馬の特徴もものの見事に表現されていた。

だから、ロケットスタートを決めて、直線で間合いを十分に取ってから右ボタンを押さないと、ゴール前で脚を使い果たすことばかりだった。


かと思えば、全く切れ味を持たないゴールドシップ的な馬の場合は脚を余さないようにマクリを決めねばならず、馬の特徴を覚えるのに本当に役立った。


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ここまで書いてきて、おまえは何を言いたいのだというと、

自分の持ち味、スタミナ、キレ味などなど、

己の特性を活かして生きることがとても重要なんだと改めて思う。


何か事を起こすのに、気後れしてゲートからなかなか出られなかったり、

逆にロケットスタートを決めてゴール手前まで抜群のレースを見せるのだけれど、肝心のゴール前でハナ差で差されてしまう決め手のなさを露呈してしまったり・・・。


ね、あなたも思い当たることいっぱいあるでしよ?


今日の世之介は第3コーナーでやおらマクって出て、ゴール前一杯いっぱいのカツカツになりながら、何とかハナ差しのいだ・・・、


そう、例えるなら忘れもしない1999年の有馬記念。

先行する的場均のグラスワンダーを最後の最後、武豊のスペシャルウィークが猛然と追い込んで・・・、


もう一つ例えるなら1995年の春の天皇賞。

もう、7歳になり往年の力は無くしたと思われて4番人気になった、的場均騎手騎乗のライスシャワーが、やはり先行してゴール板を迎えたところへ、蛯名騎手騎乗のステージチャンプがやはり猛然と追い込んで、

その会心の追い込みで思わず蛯名騎手がガッツポーズしてしまった・・・、

時のそれでも勝ちは勝った的場均騎手の無表情を装う心境でありました。


まあ、こうしたレースのことや、まして、競馬に詳しくない人からしてみれば、何のコッチャとただ置いてけぼりな話なのですが、

我田引水の本人にとっては、痛く気持ちの良い会心の回でございました。


本当にごくたまに、ただひたすらに己が行くことだけを考えてコトを致してしまった・・・

といえばお分かりいただけましょうや。


却って分からんわい!!


あっはっはっは、

いとおかし