ネタバレ満載です。未見の人はご遠慮いただくか、記事を読んで興味があれば観て下さい。行間空けます。














一言で言えば、日本版ノワール映画「太陽がいっぱい」だ。
そして、この映画には岡田将生演じる大人のトム・リプリーと、羽村仁成が演じる子供のトム・リプリーが対峙する。

そこで、キャッチコピーの「子供を舐めるなっ!」となる。
2時間余りの映画だが中だるみせず、緊張感を持ったままクライマックスに向かう。

この映画の成功は何と言っても13歳役の羽村仁成と星乃あんなのキャスティングにある。

この二人が芸達者だから観られた映画と言っていい。
あ、そうそう、この二人の関係性は、井上陽水の「とまどうペリカン」のライオンとペリカンに見立てられる。

夜を二人でゆくのなら

あなたが邪魔者を消して
わたしがあとからついてゆく

あなたの足跡を消して

そう、これをまんま映画で観させられたというのが一番しっくりくる。
最近聴いたばかりだったから、わあー、俺のための映画だよと思った。
伏線回収がすごい人生を送っております。

とはいえ今、この記事だけを読んでいる人には何のことやらチンプンカンプンかもしれないけど、世之介フリークで毎回このブログを見に来てくれてる人には分かってもらえるだろう。
(世之介フリークっているのか?
アンチばっかりだろうな
まあ、小賢しいのはライオンになって喉笛噛み切ってやる。
こんなこと書いてるからアンチが増える)

ラストでは、続編があるような終わり方になっていたけれど、このテンションを保つのは難しいと思うが。
(ベイビーわるきゅーれも2は・・・)

捕まることを良しとはせず、いっそ、あの横断歩道から飛び出して・・・

の方がショッキングなまま終われたけれど、そこまでいくとさすがに社会問題になって映倫も許さないか。(PG12指定)

でも、固唾をのんて観られる、傑作クライムサスペンスであることは間違いなく、そういう映画が好きな人は損しない映画です。

自分が観た回の人たちは、みんな満足気に退場してましたよ。
若いグループは星乃あんな可愛いとか、羽村くんヤバいを連呼してましたけどね。

ぜひ、映画館で!