最近見たYouTubeで「本当に引き寄せられるかどうかは、そのことをどれだけ集中して考え、繰り返し行動に移せるか」にあるのだというのを見た。

 

で、自分が高校生時代に引き寄せた恋愛の話をしてみたい。参考になるかどうか・・・。

えー、このブログを見続けていただいている人からすれば、え、世之介ってそんな奥手だったのというお話。

 

高校受験までどちらと言うとガリ勉まっしぐら、牛乳瓶の底の眼鏡のド近眼、それでもそこそこの私立高にしか入れなかった世之介。

そんな世之介も高校2年生になって思春期を迎え、やっと男の虫が騒ぎ出し、カノジョなんてものも欲しくなりました。

 

しかーし、女の子への接触の仕方が分からない世之介は、男女校だったので同じ運動クラブに所属する、おとなし目の目立たない女の子に、無理やり教科書を忘れたふりして借りに行く作戦に出ます。一人では勇気がないので、同じ部活仲間についてきてもらいました。

 

で、何回かその教科書借りを不自然に繰り返すうちに、あまりに借りているだけなのも不自然なので、意を決して下校時に「一緒に駅まで帰らないか?」と誘ってみました。

が、「いつも女子グループで帰るから」とあっさり断られ撃沈してしまいました。

 

次に、ちょっとちゃらめのそれでもカノジョのいる男子に無理やり近づき、なんとか口をきいてもらえるようになり、そいつがカノジョに会いに女子の教室に行くのについていくようになりました。

 

そうしているうちに、そいつのカノジョの友達もよく見かけるようになって、ひよこの刷り込みのようにその子が好きになりました。

そして、そいつに相談することもなく、夏の初めの1学期も終わろうかという日に意を決して、その子に「付き合ってほしい」と告白します。

ええ、運動部の合宿を控えていたのでいがくり坊主の頭で・・・。

 

で、こう言われます。「ごめんなさい、今付き合うつもりはないの」やっぱり、だよなあの二度目の撃沈です。

 

ええ、そして、むなしく2年の夏休みも終わろうかという8月の下旬。

世之介は頭にデザインパーマ(そのころ流行りのたのきんトリオのトシちゃんパーマ)をかけ、学ランの袖を折って半そでにし、学ランの中には赤のカラーシャツで、あの教科書借りを付き合ってくれた男子と毎日のように原宿の竹下通りに繰り出しました。

 

そして、往復するばかりで女の子に声すら掛けることができない日々を4,5日過ごし、いい加減自分の勇気のなさにしびれを切らした、ええ、忘れもしない8月31日の夕暮れの薄曇りで相手の顔もよく見定めないまま、

 

意を決して、竹下通りの入り口の交差点で、反対側に立っていた可愛いいでたちの(いやいやロンスカのヤンキー娘。で、今思えばこっちのいでたちもヤンキーじゃんか)の女子高校生にうつむき加減で声をかけたのでありましたぁ!

 

「あのさあ、よかったらお茶でもしない?」 ああ、なんとありきたりな声掛けでありましょうか?

こんな誘いについてくる女の子なんているわけない・・・いましたっ?!

 

「別にいいよ!」

 

”一念岩をも通す” なんと初めての声掛けで初めてのナンパを成功してしまったのでありましたっ!

今思えば、”魚心あれば水心”狙った相手が間違いなかったのでありました!

 

お茶をする喫茶店は、もちろん前もって決めていたので、そこまではスムーズに進めたのですが、そのあとがいけません。

そう、会話が全く続かないのであります!

 

途中からこちらの経験不足をはっきり理解したのでしょう、完全に主導権はヤンキー娘たちが取り、一方的に会話は彼女たちからの質問攻めと相成りました。

 

そして、帰り際、それぞれカップルに分かれて原宿駅に向かったのですが、自分の相手となった三原じゅん子似(その時はそう思いたがった)のヤンキー娘からこう言われます。

 

「もう、あんたは私の彼だからね!」

 

これが、世之介の色事始めです。どうです、参考になりましたか?

 

え、そんな思ってもみなかったヤンキー娘が相手じゃ、意味ないだろうって??

 

だめだめ、その考え方が一番駄目なんですよ

 

いいですか、はじめっから自分の思った通りのことが手に入るなんて、そんなものに価値はありません。

そう、簡単に手に入るものに価値なんてないんです!

 

宝くじ評論家もいみじくいいました。「宝くじはいきなりジャンポ宝くじを狙ったって当たらない。

まずは、自治体の1千万円ぐらいのクジから買わないと。いきなり、大きいの狙ったって当たるわけがない!」

 

ええ、ごもっともです。すぐ結果を求めたって、理想なんてそう簡単に手に入りません。

なんだって、積み重ねです。強く意識し、強く行動するからこそ結果もそれに伴ってついてくるのです。

 

 

さて、この話にオチをつけましょう。

いがくり頭で世之介が告白した、チャラオのカノジョの友達ですが、2学期の終わりころ世之介のクラスにやってきてこう言いました。

 

「世之介君、私のこと覚えてるよね? 今なら全然付き合えるよ」

 

「ごめん、もう付き合っている彼女がいるんだ」

その時にはヤンキー娘の呪縛からも解放され、バイト先のお客さんだった年上の女子大生のカノジョがいました。

 

こうして、世之介は覚醒したのでした・・・。