政治経済学者・植草一秀が読み解く 株価高騰の裏で何が起きているのか(紙の爆弾2024年5月号掲載)

 

全国書店で発売中の月刊誌「紙の爆弾」5月号掲載から一部記事を公開中。
最新号の記事タイトル一覧はホームページをご覧ください。

 

1,日本経済は27年間、停滞したまま。

2,「インフレ誘導」は政府と大企業のための策略

3、日本経済が「成長」しない2つの原因

4,裁量支出=利権支出を巡る、”悪徳3角形”

5,公的事業の営利化による、社会の質的劣化

6、春闘「大幅賃上げ」が茶番である理由

7、「断末魔のビジネスモデル」

 3月4日に日経平均株価が初めて4万円を超え、岸田文雄首相は「日本経済が動き出していると市場が評価」と歓迎してみせた。しかし、3月下旬にも1ドル=約151円と円安は止まらず、物価高が私たちの生活を圧迫し続けている。
「今の株高」が示す日本の状況を、昨年末に『資本主義の断末魔』(ビジネス社)を上梓した政治経済学者の植草一秀氏が語る。(構成・文責/編集部)

日本経済は27年間停滞したまま

 日経平均株価について、私は2022年末の時点で、3万6000円を突破すると予測しました。当時は信じる人がいませんでしたが、今年2月22日に史上最高値を34年ぶりに更新し3万9098円に、3月4日には4万円突破という動きを見せています。
 日本の株価上昇の要因は3つ挙げられます。1つ目は、日本の株価が割安であること。2つ目は、企業利益が増加傾向にあること。3つ目は、大幅な円安です。たとえばマクドナルドのビッグマックの価格で、日本は米国の半値。まるでバーゲンセールであり、これは株価にも当てはまります。
 1つ目の割安な株価については、日経平均で1株あたりの純利益を株価で割った、株の「益利回り」は6%強で、驚くほど高い利回りになっています。一方、長期国債(10年)の金利はまだ非常に低く、最近上がってきたといっても0.8%程度。両者を比べると、株の利回りが圧倒的に高い。株が買われ、株価が上昇するのはおかしいことではありません。
 株価が上昇すると、「経済政策がうまくいっている証拠」と政治家は喧伝しますが、株高をもって日本経済が順調であるとか、経済が成長しているとは必ずしもいえません。株式はあくまで企業利益だけを反映するものです。
 実際、日本経済全体は、1995年から現在に至るまで、全く成長していません。1995年以降の国内総生産(GDP)をドル換算した推移を見ると、日本は1995年を100とすれば2022年は76。27年前に比べて4分の3に縮小しています。同じ期間に米国経済は3.3倍に拡大し、中国に至っては24.5倍。つまり、世界を見ると日本経済だけが成長できずに4半世紀以上も停滞を続けてきたのです。
 賃金統計でも、日本の1人あたりの実質賃金は、1996年~2023年で17%減少。世帯所得の中央値も、1994年から2019年までの25年間で、505万円から374万円へと約130万円も減少しています。OECD(経済協力開発機構)が発表する各国の平均賃金(購買力平価ベースでの賃金所得)で、1995年に日本はG5(先進5カ国)で第3位でした。それが現在ではG5と韓国を含めても第6位。つまり、経済も賃金も大幅に悪化した中で、企業利益を反映する指標だけが良くなっているのです。
 財務省発表の法人企業統計を見ても、第2次安倍政権時の2012年から2017年の5年間だけで、法人企業の当期純利益は2.3倍に拡大しました。
 経済活動の結果として生まれる果実は資本と労働に分配されますが、資本側の取り分が拡大し、労働側の取り分が減少したということです。つまり、労働者の賃金減少という犠牲の上に企業の利益が拡大し、株価が上がっているというのが現在の図式です。

「インフレ誘導」は政府と大企業のための策略・・

・・☆は偶然、この本を昨日買いました。数独をゲットしようと思っていたら、平積みの書籍でこのご著書を発見。
いやはや、恐ろしいことです。
 
国民は こういう現状を知っているのかいないのか、、裏金キックバックであれほどスキャンダルになっているのに、
選挙になると、一部の国民市民はきっとお金で票をあの与党に売るのでしょう。近視眼的市民国民が多い国。
 
この国全体の、子々孫々の利益や繁栄を考えない政治家、起業家は、、、、もう、棄民・棄自国をしているとしか言えない。
 
●患者の良き治療のことを考えない、関西労災病院、整形外科 第二部長、大和田哲雄医師も棄民をしている。
今さえ良ければ、自分さえ良ければ、という医者の犯罪的医療、無断での人体実験、麻痺させても麻痺は無いと断言するカルテ改ざん、など、平気で偽証する医師を、裁判でも、裁けなかったこの国の司法も、棄民をしている。
つまり売国奴と同じ。
☆のような善良な働き手を((笑))むざむざ麻痺させて、嘘をついて、更に塩を塗って、裁判でも☆に謝罪もしないバカ医者!、
そのバカ医者に責任も取らせない大阪地裁、高裁、最高裁も、棄民をしている。
つまりは、、敗戦国の弱みのまんま、売国の加担をしているのだ。
つまり、真面にこの国を守るための戦さを戦おうとしないのだ。(笑)
今だけ、自分だけ、、の医者、裁判官、弁護士、、そうこうするうちに国民は騙され続け、日本という国を失うのではないだろうか。
 

●2022年の動画ですが、まさに2024年に合致する内容です。浜矩子さんの動画を貼付しようとしたら、エラーが発生しました。時間をおいて殻お試し下さい、と朱書が出ました。オカシイ、変。この動画を貼り付けにくくしていると☆は疑います。(笑)

仕方ない。↓に貼りつけて起きましょう。 ☆

 

 
 
↓我が家の愛しいアビシニアン君。キャットウオークを歩くの図。