駒平が二つ目昇進が決まって


手拭いを作りたいと言ってきた


デザインを誰かに頼みたいと言ったので


一番憧れる人に頼んでみたら?


と言ったら


師匠ですと答えると思ったら


ジムキャリーと答えた


じゃあジムキャリーに頼め!


と言ってから


師匠としてもあまりに無理なセリフを突きつけたので色々調べてみた


調べたらジムキャリーは引退していて


絵本を書いてるらしい情報を得た


瓢箪から駒では無いがもしかしたら日本好きのジムキャリー頼むことができたら

何か書いてくれるかもしれないと


先ず絵本を入手


日本には売ってないというのでアメリカから取りさせた


上手い!

なるほど絵本作家になって絵を描いて暮らしたいだけある







カリフォルニア大学で造形の教授をしている同級生にジムキャリーの知り合いがいないか聞いたり

こちらの映画関係打電したが


ジムキャリーとの接点が無いまま時間が経った


そろそろ手拭いを作るにはギリギリの頃


駒平も色々動いたがだめで


やはり諦めたようで相談に来た


で誰に頼む?


師匠は二つ目の時誰に頼んだんですか


もちろん自分の師匠先代馬生に頼んだよ


雑誌Switchの取材で世之介の宝物で載った

先代馬生の書いてくれた手拭いの柄


そこで初めて駒平


師匠にお願いできますか?


はいわかりました!


と言って描いたのがこの柄






名だたる名人を乗り越え名人と呼ばれる様に

芸に励みなさいという気持ちを込めて

また大先輩たちを尊敬しつつ挑戦し続けられるよう描いた絵です


バックには「よろけ縞」という江戸時代からある柄を、ありものでなく駒平用にオリジナルで新たに描きました


江戸の「よろけ縞」より太く駒平の真打ちに向かう風の勢いを感じさせるデザインにしました


これは駒平が前に前に進んで行けるよう願いが込もっています


そして高座用に手拭いを畳むと古典で何にでも使えるよろけ縞の柄だけが見える気遣いもしました


おめでとうを言って二つ目のご祝儀をきれば手拭いが貰えます


縁起物です


是非31日まで鈴本演芸場昼席に出演してますので応援に行ってくださいませ


その後の予定は以下からご覧ください



ちなみに世之さまの真打ち披露の時の手拭いは


中尾彬さんがデザインしてくれました


素晴らしい思い出をありがとうございます



緑地に墨黒々と描かれた洗い髪の女性と金原亭世之介の文字


薄墨と赤 黒 緑の四色染めは贅沢ですが芸術品となりました プレミア物です