本日何年振りかの雑俳の会でした


すっかりコロナの影響で中止されてて


なんと今回は『つっかけ連』『たちみ連』


ニ連合同の会となりました


宗匠は長年歌舞伎のイヤフォンガイドを務める園田榮治さんで篝火舎心亭


ですが今回からは柳家小ゑん事半駄小手咲宗匠が指導してくれます


元々俳句は俳諧から派生したもの


連歌の発句である最初の一句がのちの俳句です



松尾芭蕉も小林一茶も俳諧の師匠だったわけです


俳諧は連歌を遊ぶものですが


色々な決まり事があってそれを学ぶため雑俳の遊びが流行りました


雑俳は効きの稽古をするためのもので


効きというのは五七五に続く七七の連句で五七五の句がより一層際立つように効きの句を付けるのですがその間時間がたっぷりかかるので


連歌を詠むあいだ洒落附けや地口、物者附けなど落語の大喜利のような遊びをしたのが雑俳です


江戸時代俳諧の宗匠を呼んで各地でこういった遊びが朝から始まって夜まで続いたんですね!



その中のひとつが俳句だったんですが



今では俳句の方がその地位を独り占めして居るようになりましたね


本日は物者附け

兼題は『黒で何するモノ』


これはなぞなぞの原型です


世之さまの作は直してもらいましたが


『シャープなピアニスト』


これは黒くてシャープなピアニストはなーんだ?


みたいに作るわけです


答えはピアノの黒鍵


これに効きを附けて遊ぶ遊びです


例えば

効きは

猫踏んじゃったでも満場総立ち


シャープなピアニスト


猫踏んじゃったは黒鍵だけで弾ける簡単な曲ですがシャープなピアニストが弾けばそうなるわけですね






もう一つは狂歌

兼題は芸者と独居


単なる歌ではなくて芸者と独居の二つの意味を詠みこんで洒落の効いてる歌を作るわけです


世之さまの狂歌


貴方だけ彫った名前が百八つ

付いた渾名は耳無芳一


生ゴミの匂ふ早朝柳橋ただの女に戻る時間よ


託児所に化粧落とさず子を迎ふちんどん屋さんと子らに言はるる


楽しい時間でした♪