寄席のお囃子の太鼓は噺家の修業中の前座が叩いています




噺家が高座に上がる際に流れる出囃子は関西を含め約800人全員が持っているお囃子です


それを全て前座は把握して太鼓を叩いています


ですから太鼓の稽古は必須!


特に寄席が始まる際に叩く

一番太鼓

二番太鼓

途中の休憩に叩く

中入り太鼓

終演の

追い出し太鼓

この四つが叩けない噺家は失格です


全く和の世界とは別に生きて来た若者が先ず噺家の世界に入るための入り口が太鼓の稽古です


弟子の志ん喜に駒平が太鼓の稽古を付けてやるため事務所に来ました




お稽古は心置きなく音の出せる隅田川の川端で何時間もします


良い場所に事務所構えたと思う


今は太鼓を持ってない師匠も多いから自宅で稽古できませんからね







気がつけば日が暮れて

綺麗な夕焼け雲



いつまでも太鼓の音が隅田川に響いていました



いつか大真打に育つまで


一句


"やがて喝采を覚悟して牡丹の芽"

            金原亭世之介 皀角子