世之さまの弟子は全員

基本三遍稽古で落語を教えます



三遍稽古とは


先ず一席落語を聴いて


教わる方はその場で


直ぐにその落語を喋ります


もちろんちゃんとは出来ません


それでもあらすじで落語は喋れます


それで良いのです


文字で覚えた落語は


文字の落語になってしまう


耳で覚えた落語は臨場感が違うのです


一度弟子は落語を喋り


次に師匠が


細かな部分の演出を教えながら


落語を喋ります


これを聴いていると

人にも寄りますが

今度はほぼ正確に落語を喋れるようになるんです


そしてまた師匠が噺をする


それを聞いてまた弟子は落語を喋ります


これが三遍稽古の基本!


もちろんこの一回で稽古は上がりません


その後は後日弟子が喋り


師匠が直す


この繰り返し


次は13日にまた杏寿の稽古です



そして師匠に

「この噺をやって良いよ!」


と言われれば噺が上ります


今、三遍稽古をするのは多分

世之さまのところだけです


先日NHK BS「たけしのこれがほんとのニッポン芸能史」でも紹介されました



先代馬生の弟子はみんな最初は三遍稽古で噺を習いました


ですからこの稽古が

一番身になると信じてます


ただね


この稽古は師匠が一番大変なのよ!


高座で一席喋る三倍は大変!


弟子の勉強会を毎月ネタ下ろしでやらせるのは良いけど


今頃大変さがみにしみます


12日は志ん喜の稽古かぁ〜