やっと続き![]()
9月の連休に職場周りで見付けてしまった雉白くん。
翌朝午前中に前日夜に捕まえてくれたAさんからメールが。
要約すると…
・6月の猫とは別かもしれない
・去勢済
5-10歳くらい
・腰が悪いかもしれない by獣医師
・片目は悪いようですが病気は無さそう by獣医師
・痩せているけど(3.7kg)食べれば元気になるのでは by獣医師
・マイクロチップ無し by獣医師
・これからどうしますか?
ちょっと待て![]()
あの状態で、病気は無さそう
ゴハン食べれば元気になる![]()
血の混ざった鼻水をぶっ飛ばし、クシャミしまくってフガフガ言っている猫なのに病気は無さそう![]()
当然、補液やコンベニア注射した上で入院だと思っていました![]()
入院中に今後を考えようと思っていたのだけど、何と、ノミの駆虫薬だけで帰ってきたと。
となると、”これからどうしますか?” になるよねぇ…。
あんな状態で放っぽり出す訳にもいかず。
実は、昨晩のうちに都内の某団体代表に相談しておりました。
以前から別の猫を預かって頂けないかとお話させて頂いており、でもその猫が今、行方不明中![]()
だったら、このコを…とお願いし、有難い事にOKを頂きました。
でも、もう少ししてからだと思っていて、まさかノミの駆虫だけで戻ってくるとは![]()
慌てて代表に連絡して、今晩、運ぶ事に。
可能なら、その前に別病院でももうちょっと詳しく血液検査等をしてもらえないかと、幾つか病院を調べたのですが、連休中につき休診、若しくは午前中のみばかり。
千葉から都内まで迎えに行っても間に合わない。
非常に申し訳ないけれど、ノミ駆除だけの猫を連れて行く事に![]()
18時過ぎに空っぽのキャリーを持ってAさんのお店へ。
折り畳みケージに入った雉白くん。
キャリーに移す為に、お店のシャッターを閉めて欲しいと伝えると、
”大丈夫ですよ。慣れてて逃げませんから。今朝も出して、前でオシッコさせたくらい。”
えっ![]()
慣れていて逃げないと言っても何が起こるか分からないから…
そういう過信はやめて欲しいなぁ。
ついでに言うと、前でオシッコって、それ、神社の敷地よね…![]()
と思いつつ、恐る恐る折り畳みケージを開けて目の前に空キャリーの扉を開けて置くと、自らヨロヨロと入っていく雉白くん。
ほらね
って顔のAさん。
(ちっ…と思った私)
Aさんに車で送って頂き、19時前にはシェルターに到着。
車中でもとても静かで、聞こえるのは…グスーピーグスーピー
という寝息なのか鼻詰まりの呼吸音なのかという具合。
暴れないのか暴れる気力もないのか…いずれにせよ、これ…間違いなく…飼い猫だよっ!
代表と今後の話をして、用意して頂いたケージに移そうとキャリーを開けると…
えっ
い、生きてるよね![]()
ぐにゃん…と扉が開くとともに流れるようにはみ出してきた雉白くん。
呼吸してるよね
と確認。
生きてます…どうやら…寝てる![]()
疲れちゃったんだろうねぇ…。
ゴハンを出してもらうと…起きて食べる。
お水も飲む。

ベッドを置いてもらったのに、よくあるあるのトイレにお籠り![]()
でも全く怒っていない。
時間も遅くなってきたので、お礼を言って帰路に。
とんだ連休でしたよ![]()
でも連休だからこそ、ほぼ最短で保護出来たのではないかと思います。
周りの皆さまに感謝です。
そして、翌日。
早速、病院へ連れて行ってもらった雉白くん。
診察の結果…以下、頂いたメッセージ原文のままです。
FIVキャリア。
年齢は20歳もしくはそれ以上ではないかということです。
血検、レントゲンから心臓は大き目、心筋症など疑い。
左目は腫瘍があり目が飛び出ているのではないか。
左の鼻の出血は左犬歯がないので腫瘍がより疑われる。
肋骨はスカボロ? かなりの年齢か。
えっとぉ…どこが病気は無さそうで、食べたら元気になるんですかー![]()
と怒っても仕方ないですよね![]()
結局、この後、追加の検査で甲状腺機能亢進症は無いものの、肥大型心筋症との診断。
目の腫瘍疑いはMRIやCTを撮らないとなのですが、年齢や病気の事を考えると全身麻酔は無理だろう。
心臓の薬も負担になるとの事で…取り敢えず、雉白くんが痛くなく辛くなく、苦しくなく過ごせる事に重きを置く事に決めました。
で、ちょっと待て。
この慣れっぷりからして、間違いなく飼い猫でしょう。
ノミもお腹の虫もいなくて、白い毛も綺麗。
私の職場周りの外猫にはこんなコは居ない。
となると、届け出ですよ届け出![]()
ご存知だとは思いますが、迷子の犬猫を勝手に保護って出来ないのですよ。
いや、保護は良いけど、届け出しないと窃盗罪に問われる可能性も。
以下、ちょっと拾ってきたものですけど…
拾得物届けを出してから3ヶ月経たなければ所有者にはなれません。
迷い動物であると思われる動物を保護をした場合には、警察や保健所、収容施設へ届出が必要です。
■法律で問われる動物の飼い主の責任と義務
愛玩動物を飼育する上で飼い主は、法律である「刑法」、「民法」、「商法」や「動物の愛護及び管理に関する法律」やこれらに付随する都道府県条令や市区町村条令等を遵守する義務と責任があります。
日本の法律では、【愛玩動物】は、動産(物と同じ扱い)になります。
例えば、飼い犬とおぼしき迷子犬を保護した場合には、お財布を拾ったと同じように遺失物拾得届を警察署に届けなければなりません。
飼い犬とおぼしき迷い犬を届け出せずに飼育すると刑法254条の占有離脱物横領罪となります。
また、他人の犬をそのまま飼育したら刑法235条の窃盗罪となります。
って事で早速、昼休み最寄り交番へ届出に。
結果…届け出不可!
えっ何でって思うでしょ。
警察官が仰るには… ”拾得物(猫)持参じゃないとダメ”
警察官の名誉の為に言っておきますが、決して特にイヤな対応だった訳ではありません。
複数の警察官が居たのですが、皆さん、猫の拾得物には慣れていない。
交番で引き取ると、即センターに回す事になるので預かりたくない。
(私は預ける気は無いとさんざん伝えましたけど)
警察署の会計課が担当なので、聞いてみる
猫持ってきて現物(猫)確認しないとダメ![]()
”猫、あちこち具合が悪くて、今、病院で検査中。
ひょっとすると入院かもしれないんです。”と伝えてみました。
スマホに画像が有るので、それでダメですか?と粘ったのですが、実際に拾っていない猫や他人の猫の画像を使って詐欺を行う人もいるのでと。
どんな詐欺![]()
![]()
でも、まぁ、2人の警察官はとても感謝して下さり、そうやって保護してくれる方のお陰で処分される犬猫も少なくなっているんですと。
で、通院に行っているのなら、帰りに猫連れたまま交番にでも寄って貰えればと仰る。
えっ?どこの交番でも良いの?と言うと ”どこの交番でもOKですよ!”
これがねぇ…曲者ワードだったんですよ。
だったら、他所の交番へ行くからいいもーんと笑顔で退散。
翌日、隣の区の別の交番で再トライする事に![]()
余談ですが、何かやっぱり納得いかないんですよ。
今まで、周りで猫を保護して届け出た方のケースをおさらいしてみたんです。
モカさんの場合![]()
家の前に居た首輪をつけたベタ慣れの猫を保護。
警察に電話。
電話のみで届け出終了。
タマプリさん…ならぬTPさんの場合![]()
自宅敷地に居付くようになったベタ慣れの猫を保護。
警察に電話。
警察官、自宅まで写真撮影に訪れ、届け出終了。
時期は違えど、同じ警察署でもこれだけ対応が違います。
モカさんの時なんて写真すら送っていないと。
法律が変わったのか![]()
そして、ちょうどタイムリーな事に某SNSで漫画家さんが老猫を保護した話をUPしていました。
その方の漫画でもスマホに撮った画像だけで、近くの交番で届出受理されたと。
(よく読むと、3回交番に行ったそうですけど)
何で私はダメなの![]()
(日頃の行いとか、見た目の怪しさとか、まぁ、有っても不思議ではない)
翌日、意気揚々と隣の区の交番へ。
結果…届け出不可!
保護した場所の最寄り交番へ行って欲しいとの事。
でもね、でもね、昨日その最寄り交番にて”どこの交番でもOKですよ!”
と言われたんですけど!!
と食い下がると…
”それは拾得物(猫)をお持ちの場合、どこでもOKなんですよー”
えっ
何だったの私…
でもさ、でもさ、有名な漫画家の先生が都内で、同じように老猫を保護してスマホの画像だけで受理されてるんですよーとスマホの画面を見せる。
と、ここで警察官、”そうなんですね…では、ダメ元で会計課に聞いてみましょうか”と。
で…
”多分、受理されるみたいですって!”
へ
な、何が違うの![]()
何だか良く分からないけれど、現物(猫)居なくても、OKになるだろうとの事。
但し、ここ(交番)ではなく、警察署の会計課まで来て欲しい、もしかすると実際に届け出た際に不可になるかもしれないけれど、多分、受理されるだろうと。
警察官にお礼を言い、更に翌日の昼休みに中央区の警察署へ。
(同じ日に行くには時間が足りなくて)
昨日の警察官に受けたアドバイス通り、A4用紙1枚に簡単に時系列で発見してから今までを記載し、プリントアウトした画像持参。
往復30分超歩き、警察署で書類書いて説明受けて…

無事、届け出完了!
いやぁ~大変だった。
正直言いまして、恐らく、この猫は遺棄されたのだろうと思っています。
届出しても、無意味だろうと思っています。
でも、もし、もしも、何かの手違いで脱走してきた猫だったら、飼い主さん探してるよねと。
また、飼い主さんが現れず、里親募集して決まった後に、飼い主さんが出てきたりでトラブルになったらなと。
そう思って、きちんと手続きを取りたかったのです。
ホント、あの漫画家さんの投稿のお陰ですよー!!
無事に届出も済み、仮名 ”オレガノ氏” 昨日でちょうど保護して一か月。
ヨロヨロですが、ある意味、のんびりあと、どれだけ残っているのか分からない、恐らく長くはないだろう猫生を送っております。

頂いた写真です。

各サイトにも載せましたが、探されている様子はなく。
何方か、探し忘れていませんか?
オレちゃん、多分、一人であの場所には来られなかったと思いますよー
然し…恐るべし動物愛護週間。
来年からは動物愛護週間中は外に出ないぞ、私。