4月最後の週末は焦っておりましたアセアセ

20頭超の多頭崩壊?気味の高齢者さん宅の猫たち。
前の週も上手くいかず(閉じ込めておいてくれない…)、確実に妊娠中の猫も居る。
前の週に出向いた際、飼い主さんが仰るには


捕まえて、入れ物(病院から借りた折り畳みケージ)に入れたら、こんなの初めてだけど、隙間から出て行ったんだよー!
で、太っていて、なかなか掴めなくて出て行っちゃってねぇ…申し訳ない。

 

隙間から出て行った?
よくある、折り畳みケージのトレー隙間からって事?
私、ちゃんとガムテで留めておいたはずだけど…と現物を見て溜息。
万が一の事を考えて、留めてあると説明したガムテープは全て剥がされ。
その上、何と!折り畳みケージの上下を反対にしてトレーをセットしてあるタラー
折り畳みケージをお持ちの方はご存知だと思いますが、アレ、下になる部分の格子の目は荒いんですよね。
それが上になっているんだもん、そりゃ、猫、抜け出しますがな…ぼけー
その説明をすると、苦笑いしている飼い主さん。
でもね、万が一、抜け出しても家の中に居れば捕まえられるんだよムキーッ
外に出て行ってしまうのは、アナタが出られるようにしているから。
流石に温厚な私も(えっ!?)この日は少し強めに言いました。
お願いだから、猫を外に出さないで欲しい。
あの猫ドアになっている穴を、捕獲の日だけでも塞いで欲しい。
そうしないと私が来ても無意味だと。
無駄足になって申し訳ないと思うのなら、私の言う事に従って下さい。
これが1週前の話。
それから、当日までの間に自治会長さんからも、飼い主さんに”ヨノさんの言う事をきちんと聞いて。穴は塞いで猫を外に出さない事!!”と電話を入れてくれたそう。

それでもどうせ、また無理だろう…と疑っていた私。
(猫ボラやっていると、人を信用しなくなります…)


飼い主さんが猫を外に出す早朝より先に現場へ行って、捕獲機仕掛けるぞーと企んで…じゃない計画していました。
夜中にタマプリさん…改めTPさんの飼い猫さんが具合悪くなって、救急病院の相談のLINE遣り取りなんぞをしていて、そのまま現場着が1時過ぎだったか。
生憎、小雨は降るわ、めっちゃ寒いわでこんなんじゃ、猫出てこないよねぇ…と明け方まで仮眠する事にzzz

アラーム設定して、4時に起きようと思ったのですが…寒くて寝てられずタラー
動いてなきゃ、凍死するアセアセ(訳ないけど)と2時半過ぎから捕獲機片手にウロウロ。
そんな寒い中、嗚呼…車の下で餌待ちしている2匹(TNR済み)。
寒いのに、雨なのに食べなきゃならないから、じっと餌待ちをしているぐすん
お家猫になれたら良いのにねぇ…と近付くと、”またアイツだーーー!”と小雨の中逃げ出す2匹。
ここの猫たち、皆、執念深い じゃない、物覚えが良い笑い泣き

薄明るくなってきた5時前…草むらの中、側溝の上など3か所に捕獲機を置くも全く近寄らない猫たち。
6時半過ぎると飼い主さん宅でも何やら動きが。
7時過ぎだったかなぁ…今回もダメかぁ…と諦めてきた頃に飼い主さんが手招きしてくる。
家に向かうと…
飼い主:ダーメ。全然はいんない。暴れて大変!
     でね、良い事考えたんだけど。
     この出入口(穴)にヨノさんが外から入れ物の口当てて、そこにオレが追い込めば…

私:あのぉ…それ、前から私や自治会長さんが言っている事じゃないですか…タラー
飼い主:そうだっけ?(苦笑)


何を、イ・マ・サ・ラ・・・今更、言うとんねーーーーんムカムカ
  
って事で、室内に手術済みも含め、何匹か猫が右往左往している中。
飼い主さんがこの穴を中からファンヒーターで塞ぎ、私が外から捕獲機の扉を開けて、ぶっ太い太ももの上に乗せて待機。
(実は飼い主さん、この前失敗しているのにまた折り畳みケージを渡そうとしてきたのを断りました…学んでね。)
猫は外へ逃げ出そうとして、この穴に飛び込んでくる訳で…
すっごい勢いで捕獲機に飛び込んでくる。
1匹目の最大ターゲット、三毛はアクリル板の捕獲機を逆向きに使い、アクリル板をフタ代わりに難なく捕獲チョキ


2匹目はトマホークだったので、通常の扉を穴に向けたら、案の定、僅かな隙間から物凄い力で飛び出して逃げてしまうタラー
此方のタイミングが上手く伝わらないうちに、飼い主さんが猫を出してしまうので、ちょっと待ったーーーパー
逃げられないように段ボール片手に窓と捕獲機の隙間を塞ぎ、片膝ついてぶっ太い太ももに捕獲機を置いてスタンバイ。
3匹目はさっき逃げて行ったのとよく似た茶白♂


いやぁ…やっと飼い主さんと良かったねーが言えましたよ笑い泣き
私だって別に飼い主さんに文句を言ったり、説教したい訳じゃないんだもん。
と言う事で、2匹を運んで手術。

三毛さん、太っていて掴みにくいんじゃないんだよ…
もう、こんな大きなお腹になっていたから、掴みにくいんだよ…
何でこんな大きなお腹になってしまったか…飼い主さん、考えてくれないものかしらね。

翌日、2匹を返しに行った際、飼い主さんがお礼にと菓子折りを下さいました。
有難いとは思いますけど…あのね、私、別にお礼が欲しい訳ではないんだなぁ。
私にお礼を買うお金があれば、猫達に使って欲しいんですよ。
自治会長や私が立て替えている費用、千円でも2千円でも払って欲しいんだけどなぁ。

ここで残っているのはあと3匹との話。
全て、♂だし、取り敢えず生まれる事はない。
猫達がかなり警戒していて、近寄って来なくなったから暫く間を空けたいという飼い主さんの希望を聞いて、暫く待つ事にしました。
多分、閉じ込めて置いて、上手く追い出せば簡単にいくと思ったのもあるだろうけどねぇ…飼い主さん。