今回のタイトルですが”TNR?”と””がついております…。
8/2の帰宅時、20時。
乗り換え駅にて疥癬工場の守衛さんから着信
守衛さん:あ、ヨノさん?忙しいのに悪いね。今ね、母猫来てるの!捕まえに来てくれる?
私:あ、今晩、行く予定ではありますけど…あの、今、私まだ仕事帰りで西船橋駅なんですけど。
守:ああ!そうっ!じゃ、悪いけど、帰りにちょっと寄ってもらえる?捕まえて欲しいんだわぁ
私は捕獲機持って、電車通勤しとらんわー!!
いや、あの、年に1~2回は捕獲機とかキャリー持って電車通勤していますけどね
第一、ちょっと寄ってくれる?って駅から工場まで徒歩で20分はかかるよ。
その距離を仕事帰りに捕獲機持って捕まえに行って、歩いて帰れと仰るかね…。
後で行きますからと電話を切る。
21時、自宅にて漸くゴハンを食べようと、大好物のメカブを口にした時、また着信。
守:ヨノさん?今、どこ?
今、どこ?ってアナタは私の彼氏か何かかー
あんまり煩いので、ゴハンを後にして取り敢えず行く事に。
でもなぁ…本当にそれ、母猫なのかしら?
守衛室の周りにずっとグルグルしているとの事。
だけど、母猫が子猫達と居た場所は守衛室とはかけ離れた場所だった。
東京ドーム2個以上分の敷地だよ。
守衛室の周りには普段からそこを縄張りにしている人に慣れた猫が居る。
人慣れしていない母猫が来るかしら…と疑いつつ、仕方なしに出向く。
結果…
はいっ!母猫ではありませんでしたー
しかも耳カット有ですがな
これ、母猫じゃないですよ と言うと えぇっと大袈裟に驚く守衛さん。
この猫は早いうちにTNR済のムギワラちゃん。
確かにムギワラは共通点だけど、体型からして全く違うし、このコはこの前も見たけどちょっと体調が悪そう
ムギワラ母さんはちっとも体調が悪そうではなかったもの。
そう説明すると…
守:ほら、子供取られたじゃない。だから探して具合悪くなったのかなーと思って。
守衛さん…アナタ、私に喧嘩売っていますか…
私が一体、どんな思いをして預かり先を探して、子猫達を保護し、運んだか…
預かりさんがどれだけ、気を遣って人慣れイマイチの2匹を世話してくれている事か。
分かっとらんだろー
ま、分かる訳ないだろうから、敢えて言わない。
第一、どうやら守衛さん…呑んでるっぽい
奥で呑み会やっているそうで…アホらしー!
他も行かなきゃならないので、明日の早朝また来るからと帰る。
22時半に別の場所へ。
此処は、一番最初にモカさんが手伝って欲しいと言って一緒にTNRを始めた場所。
保護出来るコは保護、その他はTNRをした。
数年掛かったけれどここを中心に範囲を広げていきこの場所周辺で70匹程手術した。
もう、知る限りはここにTNRしなきゃならない猫は居ない。
なら、何で来たのか…
以前、この場所にお住まいで猫達に餌を与えていたご夫婦がいらっしゃいました。
私達がTNRした後の猫に毎日、給餌するだけでなく掃除は勿論、保護も。
数年掛けてもどうしても私達が捕まえられなかったメス猫を、ご夫婦で協力して保護。
既に妊娠中だったその猫を飼う事にし、生まれた子猫2匹もそのまま家族に
その後も具合が悪い猫を何とかしたいと仰り、私が捕獲。
そのコも家族に迎えて下さり、今年、亡くなったとの事。
ここまでなら、まぁ、有るかなってお話。
何が凄いって猫達の環境を考えて、それぞれ猫を連れて別居までされていたという
昨年ついに、隣の市に戸建てを構えられ、全員揃ってお引越し
そして…毎晩、外の猫達のために餌遣りと掃除に通い続けていらっしゃったんです
ここ、他にも餌遣りさんは複数居ます。
だけど、餌だけばら撒く人や周辺住人とトラブルになる人ばかり
それだからか、餌遣り禁止の標識や何故か駐車禁止のパイロンまで乱立される状況に。
これに心を痛めたご夫婦。
先日、残っている4匹を保護して欲しい、余生を我が家で過ごして欲しいとメーッセージが
4匹のうち3匹はTNR済み。
1匹は最近現れたそうで、耳カット無しだとの事。
そのコは若そうなので、手術して人慣れしたら里子に出したいとの事。
こーんな嬉しい捕獲依頼、引き受けない訳ないじゃないですかっ
いそいそと向かいましたよ。
で、捕獲機を置いてと言うかセットしている最中に、前日既に顔見知りになっていた雉トラくん捕獲。
私の車の下
もう、笑っちゃうの。
踏み板を踏んで扉が閉まったのではなく、踏み板を踏んで扉がガシャーンとなりそうなのを私が手でそっと閉めたという。
ご夫婦の奥様も猫ゴハンいっぱい持ってお手伝いに来て下さいました。
他のターゲットの3匹も現れたのですが、なかなか厳しい。
漸く、三毛ちゃんが捕まったのですが、目の前で見ていた残り2匹、どうも入りそうにない。
もう時間ばかり過ぎ、捕獲機があれば複数の人間は必要ないので、奥様にはお引き取りを願おうと…ん
奥様、車は何処に停められたのと思ったら、何と!運転しないので電車で来たって
電車って、えっ、もう今、0時だよ。
下りはまだ走っているけど、上りはとっくに終わっているよ~
どうやって帰るのー
送っていきますと言う私に ”いえ、ヨノさんはこの後も予定がお有りでしょうから。タクシーで帰れますのでこういう時の為に節約していますから
”って…
どんだけ根性有るの
もうねぇ…簡単に人を呼び付ける人達に見習って欲しい。
結局、この後粘っても捕まらず。
一旦、帰宅し仮眠を取って4時半過ぎに再び工場へ。
でも猫も見当たらない上に、6時前にはもう出勤してくるから今日のところはとお引き取り願いを出される。
簡単に人を呼び付けるくせにー
ならばと、前回4匹捕まえた隣の市へ。(工場の守衛さんが餌遣りしている場所)
もう既に明るくなってしまっていて、もう厳しいかなぁ…。
犬の散歩の人もチラホラチラホラ。
それでも猫が居たので捕獲機を設置して見張っていたら、犬連れのお爺さんが…
お爺さん:猫捕まえているんですかあー手術して返すやつね
助かりますよ。猫、多いんですホント。向こうに餌だけあげる家があってね。
ああいうのはダメですよ。せめて手術しなきゃ。
この犬もね、センターから来た犬なの。お手伝いしてあげたいけれど、
犬の事だけで精一杯。ごめんなさいねぇ。
でも、感激しましたどこの団体さんですか?名前教えて下さい。
と話し掛けて下さいました
感激されるような事でもないし、名乗る程でもないし、団体っていうようなもんでもないし
捕獲機をちょっと気にしつつも逃げて行く猫の向かう先に平屋のお宅。
何となく、怪しい…先程の方が仰る餌だけの家では…と近付くと、どうやらビンゴ
ガレージに子猫を含む猫がウジャウジャ。
先日、TNRした猫そっくりなのが何匹も
10cm程開いた窓から猫が出たり入ったり。
飼い猫
ふと見ると、どうやらおじさんが一人中に…
声を掛けようか掛けまいか…う~ん。
そして気付きました。
斜向かいのお宅の濡れ縁にズラーっと並ぶ、猫除けチクチク
こ、これは間違いなく、声を掛けたらマズイパターン
隣近所が猫除け対策をガンガンやっているのに、手術もせずに出入り自由で餌だけ与えるような人は…間違いなく…ヘンジン
時間の有る時で此方が複数なら話し掛けも考えますが…
兎に角、今は猫を捕まえて手術したいので揉め事は避けたい。
少し場所を移動すると、居るには居るけど入らないで逃げて行ってしまう。
今日はもうタイムアップだなと思ったら、前に出産ギリギリでTNRした三毛ちゃん発見
何やら餌待ちっぽいなぁ…と思ったら、案の定、犬連れのおばさま登場。
手提げから何か掴んで三毛ちゃんに与えている。
声を掛けると案の定。
ここでTNRをやっている事、8頭を終わらせた事など話すと手術された事には気付いていたそうで、誰だろうと思っていたと。
是非、私の電話番号を伝えるから、メモ出来ないか と仰るのですが、電話番号を教えられたら私の番号も言わなきゃならなくなる。
ちょっと、もう、これ以上、無断で電話番号を拡散されたくないので、やんわりお断り。
また来ますからーって。
で、ついでに聞いてみた。
さっきの怪しい平屋建ての事を。
案の定、おばさまは…
あのおじさん、偏屈者だから話しても無理よー
可哀想だから餌あげたら、勝手にやるなって怒るのよっ!
ま、まぁ、勝手に餌遣るなと怒るケースもあるでしょうけど…
偏屈者だから話にならないって…やっぱ、読みがあたったわ。
おばさまは”手術するのは怒らないんじゃないの?”と仰いますが…
いやいや、怒るタイプだと思う。
と言う訳で…
結局、TNR対象の猫は1匹も捕まえられず
雉トラ君と三毛ちゃんを連れて越谷へ。
三毛ちゃんは手術無しなのですが、鎮静かけて諸々の検査かな…と思っていたのですが…
上手い具合に無麻酔で採血やらワクチンやらやってもらえました
ビビッてるよねぇ…ごめんよ。
5年前の三毛ちゃん。ビビリ具合が同じ
嬉しい事に2匹ともウィルスチェックは陰性
お届けがあるので早めに出たのにあちこちで花火渋滞
花火…毎年、何か猫を乗せた車の中から見ている気がする
依頼者ご夫婦さん、一部屋にケージを4つ並べて下さって、準備万端。
早く残り2匹も捕まえなきゃねー。
そして、依頼者さん宅からの帰宅時にビビりました。
私の家まででも16km強。
依頼者さんの元お住まいは更に2km程遠いはず。
お引越しされても毎日、片道約20kmの道のりを往復されて猫達の為に通われていたんですね
猫置いて引っ越しちゃう人が多いのに…
早く、ご夫婦の重荷を下ろしてあげたいので、今晩も…捕獲です