カチカチカチ
「うさきドン、この音はなんだい?」
「あぁ。コレはカチカチ山の音だよ。」
ボーボーボー
「うさぎドン、この音はなんだい?」
「あぁ。コレはボーボー鳥の鳴き声だよ。」
バシャバシャバシャ
「うさぎドン、助けてくれ溺れてしまう!!」
「あぁ。今助けるよ、さぁこのカイに捕まって」
ドンドンドン
「うさぎドン、痛い!痛い!どうしてカイで叩くんだ!このままでは溺れる。」
「あぁそう。それは良かった、、、。」
、、、、、、、、、。
因果応報
犯した罪は回り回って、帰ってくる。
ーさようなら、バカタヌキ
この罪が何時か帰ってくる日までー
第7話 「火の出る山」
天上(アマノカミ)国
そこは
のどかな田園風景が広がる国
また、多くの山がそびえ立つ国
そんな山のふもとに
この景色には似つかわしくない一行がいた。
「おぉ。こ、ココが私の初任務の場所ですか!」
カミューが辺りをキョロキョロと見渡す
「うわぁ、、、ド田舎って感じね。辛気臭い。」
赤ずきんがゲンナリした様子で口を開く
「しんきくさーい♪しんきくさーい♪」
グレーテルは言葉とは裏腹に楽しそうである
「アハハ、、、そんな事ないですよ。とても落ち着いてていい所じゃないですか。」
ヘンゼルが困った様にフォローを入れる。
「はぁー、まるで遠足のノリだね。」
白ウサギは呆れた様子である。
「ハーイ!皆、ウチに注目して下さーい。」
四の字が手を挙げ、注目を促す。
「という訳で、カミューさんの修了任務先に着きました。白ちゃん達は資料貰ってると思うから任務内容は分かってると思うけど、カミューさんは、どうですか?分からんとこ有りますか?」
四の字がカミューの方に向く。
「えーと、スミマセン。任務内容を全然聞かされてないんです。何をすればいいんですか? あっ。あと、私の事はさん付けしなくて構いませんよ、四の字先輩、、、。」
カミューが正直に答える。
「う?そうなの。じゃあ、、、カミューちゃんって呼ぶね♪えーと、今回のカミューちゃんの任務は至って簡単!改変の調査です!!(バーン)」
四の字が両手を広げ笑顔で答える。
「その事なんだけど、四の字少しいいかしら?今回の任務やけに簡単過ぎない。普通は、改変の除去とするものでしょ。何で今回はソレよりもかなり初期状態の調査をするのよ?」
赤ずきんが質問を投げる。
「良い質問です♪普通の修了任務は、新人ライターズに実践を積んでもらうために、改変除去任務に当たるものです。しかーし、カミューちゃんは資料の通り特例です。しかもまだ、ライターズの力、即ちリライトの発動率が実践レベルじゃ無いので、その前段階の調査で実践を少しづつ積んでもらうのでーす!」
四の字がノリノリで答える。
「補足すると、主に調査は、改変の有無・内容・程度・原因を調べる。例外的に、調査ついでに改変除去する場合も有るけどね。まぁ、簡単な任務だから気負わずにやれ。」
白ウサギが説明を加える。
「なるほど、分かりました!頑張ります。」
「カミューちゃんいい返事だね。さぁ先ずは、情報収集をしよう!、、、村とか町とか有るかな?」
四の字が辺りをキョロキョロと見渡す。
「おい!そこのチビッ子ども、こーんな所で、何しとるんだぁ!!あぶねえぞ、こっち来い!!」
突然、お爺さんの叫ぶ声が聞こえた。
「ン?丁度いい所で人が見つかったじゃない♪ちょっと、話を聞きに行きましょ!」
赤ずきんが声がした方に向かってあるきだした。
「あっ。分かりました!!」
残りのカミューたちも赤ずきんに続く
「おめーら、ココらでは見かけねー顔だが、こんな田舎に何のようで来たんだぁ〜?」
声をかけてくれたお爺さんは
自分の家にカミュー達を招き入れ事情を聞く
「ジーさん、それ何だけどね。最近ここら辺で変な事起こってない?例えば、死んだ筈の何かが生き返るとか、変な怪物が暴れ回ってるとか?アタシ達はそれを調べに来たの。」
赤ずきんがお爺さんに事情を説明したあと
軽く情報集めにかかった。
「あ〜。そんな感じの事は起こってね〜けど、ちょっとばかし不思議な事が最近起こってる話は聞くなぁー。」
「おっ♪その話詳しく聞かせてくれる!」
お爺さんの返答に赤ずきんが食いつく。
コソコソ
(な、、なんか、赤ずきんさん情報収集上手くないですか?!私、殆ど何もしてないんですけど、、、いいんでしょうか?)
(、、、、、、。)
(、、、?四の字先輩、どうしたんですか?)
(カミュー、そいつは気にしなくていいよ。四の字は、極度の人見知りだから今はマトモに会話できないよ。)
(ひ、人見知りですか、、、。)
(まぁ、カミュー。情報収集は、赤ずきんかヘンゼルにでも任しといたら良いよ。あの2人がこの中では適任だからね。)
(あ~分かりました。白ウサギさんありがとうございます。)
「フーン、なるほど。つまり最近、天上山って言う所で人がいつの間にか怪我をするって事?」
カミューと白ウサギがコソコソ話をしている間に
お爺さんの話が終わっていたらしく
赤ずきんが話を要約した。
「あぁ、そうだ。その山に入ったらいつの間にか背中から火がでて火傷したり、舟で釣りをしてたら泥見たいに舟が沈んじまったちゅう話だぁ。だから、あの山は今、立入禁止にしてんだぁ。」
「どう思う?アタシ的にはビンゴだと思うんだけど。」
「ボクも改変の可能性が高いと思います。」
ヘンゼルが赤ずきんの問に答える。
「じゃあ、決まりね♪ジーさんそのナントカ山の場所教えてくれる?チョット、アタシ達そこに用が出来たから!」
そう言うと赤ずきんは勢いよく立ち上がった
「ソレは、良いがぁ、、、。オメーらホントに大丈夫かぁ?天上山で最近ケモノが増えたとも聞くからのぉ。おめーら見てぇーな子供直ぐ襲われねぇーかぁ?」
お爺さんは心底心配そうにカミュー達を見た
「大丈夫ー!!ケモノでもモンスターでも私が魔法でドカーーーンってするから♪」
グレーテルが満面の笑みで答える。
「アハハ、、、。ご心配ありがとうございます。でも、僕達はそう言った危険には慣れてますし、それなりの訓練は受けてますのでご安心下さい。」
ヘンゼルがお爺さんに向かってお礼を述べた
その言葉に少し不安を残しながらも
お爺さんは納得したのか
カミュー達を天上山へと案内したのであった。
天上山麓
「コレが天上山ですか?普通の山ですね。」
カミューが感想を零す
カミュー達はお爺さんの案内で天上山の麓に辿り着いた。
お爺さんはここから先の動向は危険なので独りで引き返してもらった。
「おめーら、ホントに気をつけろ。」
そう言ってお爺さんは去って行った。
「いい人だったね、、、。」
お爺さんが見えなくなった後
先程まで急に話さなくなっていた四の字がようやく口を開いた。
「さぁ、チャッチャっと調査して行きましょ!」
赤ずきんは明るくそう言い天上山の森へと歩みはじめた。
他のキャラクターズも赤ずきんに続く
「あ〜。やから、普通ウチかカミューちゃんがが指揮するんやろ~!」
四の字は小走りで赤ずきんを追い掛ける。
(なんか、、、想ったより緩い感じだなぁー)
カミューは
当初懐いていた緊張感が急速に消滅していることに考えを馳せながら
前を行く自分よりも遥かに小柄な先輩達を
追いかけるのであった。
