コンサルにも色々あって、例えば各地の旅館を訪れ覆面検査をして「エレベーター隅に埃が溜まっている」とか「朝食がなかなか来なかった」などという問題点をピックアップして改善策を提案するのもそうだ。

 

ただやはり外資系コンサル会社に転職していった方たちは、クライアントの経営を様々な数字を分析することによって改善策を提案する業務に就くことが多い。

とするとその数字の意味すること、どの数字に注目してどうすれば良いのかのノウハウを自ら習得し、的確に分析できる能力が求められる。

 

それはそのまま公認会計士の得意とするところであり、彼らが多大な時間を費やして勉強してきた分野なのだ。

そんな彼らは数字を俯瞰することで様々な項目をチェックし、その企業が現在どういう状態にあるのかをたやすく見抜ける。

まさにコンサル業にスッと入れる技術を持った集団であると言える。

 

最近は公認会計士に合格しても監査法人だけでなく、コンサル会社や一般企業の経営部隊に就職する人が多くなってきているのも、「さもありなん」だ。

彼らは自らの技術を監査ではなく他の分野で生かしたいと思ってのこと。

その視野の広さに将来が楽しみである。